2024年02月14日

『ジャズ名曲50選』(2)

 Windoes95の時代に、ヤマハは「くつろぎおんがくシリーズというMIDIのソフトウェアを発売した。『ジャズ名曲50選』はそのうちの一つで、『クラシック名曲100選』『ピアノで聞く名曲100選』『ラテン名曲50選』も購入した。XG対応のソフトシンセサイザーMIDXtraが、収録されたMIDIファイルを音楽として再生する物で、MIDIチャンネルブロックや、演奏する楽器の変更などもできた。
 WindowsXPの時代になり、付属のソフトシンセサイザーが動かなくなった。無理にインストールすると、パソコン自体にトラブルが生じる恐れがある。それなら、MIDIドライバ設定を他の物に変えればいいと気づいた。Windowsに付属するMicrosoft GS Wavetable Synthに変えると、GS音源でXGとでは互換性がないために、劣化した音でしか再生されない。
 さらに、Windows10や11では、MIDI音源を選択するMIDIマッパーが廃止されたので、MIDIの音源を選択することさえできなくなった。そのため、MIDIマッパーの代用となるCoolSoft MIDI Mapperをインストールしなければいけない。
http://coolsoft.altervista.org/en/midimapper
 Windowsにインストールを拒絶されたら、詳細情報をクリックし、自己責任で実行してインストールする。これでMIDIドライバ設定により、MIDIの音源を自由に選ぶことができるようになった。
 ただ、ヤマハのハード音源MUなどがない場合は、サウンドフォントで動くソフトシンセサイザーが別途必要となる。フリーのVirtualMIDISynthをダウンロードしてインストールする。
https://www.gigafree.net/media/midi/VirtualMIDISynth.html
 CoolSoft MIDI Mapperを起動したら、Default MIDI deviceをVirtualMIDISynthにして、Applyをクリックする。次に、MIDIファイルを鳴らすためのサウンドフォントを入手する。参考までに以下にリンクを張っておく。
http://musf.ifdef.jp/sf/Todays_Sound_Font.html
 VirtualMIDISynthを起動したら、SoundFontの+をクリックして、組み込みたいものを選択する。矢印をクリックすれば、優先順序が高いサウンドフォントを上に移動できる。次に、「MIDI Mapper」のタブをクリックし、「規定のMIDI出力デバイス」をVirtualMIDISynthに指定する。ちなみに、このソフトシンセサイザーはMIDIの設定をするだけで、MIDIファイルの再生自体は、他のソフトウェア、MidRadio Playerなどで行う。
https://download.music-eclub.com/
 ここではくつろぎおんがくシリーズの『ジャズ50選』を、VirtualMIDISynthで動かすので、CD-ROMをドライブに入れたら、jazzf.exe、またはjazzw.exeをクリックする。この操作ではパソコンへのインストールは行われない。間違ってもセットアップをして、Windows95/98用のソフトシンセサイザーMIDXtraをインストールしないように。
 パソコンに『ジャズ50選』が画面に現れたら、MIDIドライバ設定でVirtualMIDISynthを選択すればいい。これで再生したい楽曲を、映し出される写真と解説を見ながら聴くことができるようになった。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

Telegram
https://t.me/takanoatsushi

GETTR
https://gettr.com/user/takanoatsushi

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



人気ブログランキングへ







ランキングはこちらをクリック!


Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します!
posted by 高野敦志 at 03:41| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月21日

アート・ペッパーの《網走コンサート》

 サックス奏者のアート・ペッパーは、麻薬による逮捕と療養で、1960年録音の《インテンシティ》から十年以上の空白を余儀なくされた。それ以前と以後で、前期・後期に活動期間が分けられる。柔らかで繊細な音色が好きな人は、前期のアルバムしか好まないだろう。刑務所に入り、人生のどん底に落ちてからの後期は、サックスの響きが力強く、悲しみと怒りを前面に出した音作りになっている。
 親日家として知られ、晩年には日本でのコンサートを繰り返し行っている。初来日で受けた歓迎への思いは、自伝『ストレート・ライフ』に感動的につづられている。1982年に56歳の若さで脳溢血で亡くなったが、生前に発売されなかった録音が、三人目の妻、ローリー・ペッパーによって、次々にリリースされるようになった。
 《網走コンサート》Unreleased Art, Vol. 1 Abashiri by Art Pepper は、1981年11月22日に、北海道の網走で録音された。亡くなる7か月前のことである。モノではあるが、録音状態はかなり良い。観客を前にしたライブで、代表的なアルバムと比べても遜色のない、緊張感の漂う作品となっている。全12曲でスタンダードな「べサメムーチョ」や「グッドバイ」「身も心も」のほか、アート・ペッパー作曲の「ストレート・ライフ」「レッド・カー」などが入っている。
 このアルバムは品切れ状態で、CDは高価な値段がついている。Amazon primeでも聴けるが、もしアルバムを購入したいなら、OTOTOYでCD音質のファイルがダウンロードできる。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

Telegram
https://t.me/takanoatsushi

GETTR
https://gettr.com/user/takanoatsushi

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



人気ブログランキングへ







ランキングはこちらをクリック!


Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します!
posted by 高野敦志 at 00:00| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月19日

Qobuzはまだ来ず

 12月から開始予定だったハイレゾ配信Qobuz Japanは、時期を明示せぬまま、サービス開始時期の延期を宣言した。延期の理由としては、e-onkyoのデータのQobuzへの移行に関して、システム上の問題が生じているからだという。
 e-onkyoのデータはハイレゾばかりで、膨大なデータ量を、Qobuzに移すのにサーバーが悲鳴を上げているのだろうか。しかも、ハイレゾ配信するのには、どれだけサーバーの規模を大きくするかが問題なのだろう。サービスを開始した途端、サーバーがパンクするような事態を避けようとしているのか。
 ただ、SNS上では、Qobuzのサービス開始が無期限延期になったことに関して、単に残念がる声ばかりではない。日本の著作権が関係しているとか、計画があまかったからではないかとか、Qobuzの日本上陸は失敗したのでは、という憶測までされている。今回の無期限延期で、Qobuzに対する関心は一挙に薄れ、登録するユーザー数が大幅に落ち込む恐れがある。
 それまでは、e-onkyoが存続するということなのだろう。年内はこの状態が続き、来年1月以降のサービス開始を目指しているのだろうが、仮に1月や2月になっても開始しない場合、サービスを継続していくだけの登録ユーザーが確保できるかという危惧が生じる。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

Telegram
https://t.me/takanoatsushi

GETTR
https://gettr.com/user/takanoatsushi

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



人気ブログランキングへ







ランキングはこちらをクリック!


Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します!
posted by 高野敦志 at 00:45| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする