朝食もバイキングだった。チェックアウトする前に、遊覧船に乗ることにした。檜原湖は一八八八年の磐梯山大噴火で、山体崩壊した土砂が川をせき止めて生まれた。谷間にあった檜原村は水没した。湖面が川のように細長く、あちこちに小島が飛び出している。風景としては面白いのだが、そこには村を飲み込んだ悲劇が隠されている。
遊覧船は十時に出航し、湖の半分を過ぎたあたりでUターンする。朝日を浴びた磐梯山と、湖面を吹き渡る風に胸が高鳴った。友人が丸く飛び出した小島を見て、盆栽のようだねと言った。ここにも洞爺湖のように、カモメが住み着いていた。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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ラベル:福島,会津,磐梯山,噴火,檜原湖