最初は床にマットを敷いて、ヨーガの体操を行った。慣れない姿勢が多かったのと、体が硬いのとでちょっと大変だったが。
次いで、講師で演奏者の鼓みか氏が、人の声について話された。人間は自分の声を耳からと同時に、骨の振動から聞いている。録音した声が自分の声とは思えないのは、骨からの声が録音されていないからだ。相手の声も耳からだけではなく、骨から聞いているというのは初耳だった。
説明が終わると、実際にボイストレーニングに入った。口を大きく開けてアーと声を出したあと、顎の筋肉を引き上げるようにしてイーと声を出す。次に、ひょっとこ顔で、唇を右に突き出し、続いて左に突き出す。唇の内側を舌でなめるようにして、右回り左回りに動かす。ハンカチで舌の先をつかみ、前に、右に、左に引っ張る。これによって誤嚥などの恐れがなくなるそうだ。
掌を前に向け。腕を突き出すようにしたら、アーという声を出しながら、掌から光線が飛び出し、はるか彼方の視線の先まで飛んでいくのをイメージする。三十名ほどの人が同時に声を出すと、その迫力たるや凄まじいもので、掌から発した気で相手を倒す気功師のような迫力である。ワンネス(全ては一つ)とか、存在は波動であるとか言うと、観念的に聞こえるが、それはこうした体験を通せば誰でも感じられるものである。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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