ロバート・モンローが始めたヘミシンクやフォーカスは、ロバート・モンローの宗教体験のようなもので、それに共感した人々が次々に追体験したりしている。その代表的な存在が坂本氏である。
ヘミシンクには肉体は眠っているが意識は目覚めているフォーカス10、離れた空間も知覚できるフォーカス12、時空に縛られないフォーカス15、物質的世界と非物質的世界の境界フォーカス21、死を自覚できていない魂の状態フォーカス23、信仰や信念にとらわれた信念体系領域フォーカイス24〜26、死者の魂が癒しを得て次の輪廻に向かうフォーカス27といった段階がある。フォーカス27までは市販のＣＤ Gateway Experienceのシリーズで体験できるが、輪廻してきた自分の全体を知るフォーカス35以上を体験するには、大金を払ってセミナーに参加しなければならない。
自分はフォーカス15まではよく分かるが、フォーカス21以上は習得できていない。脳波をシータ波からデルタ波に誘導されるので、ほとんど途中で眠ってしまうからである。フォーカス27でも意識を保てたのは、数えるほどしかない。椅子に座っていても眠ってしまう。最近分かったのは、背筋を正して手で印を結んでいると眠らずに済むということだ。
坂本氏によれば、フォーカス27は人間が輪廻するために作った非物質世界だそうだ、ところが、地球での輪廻から卒業して、フォーカス35に向かう人が増えているらしい。そのために、フォーカス27の存在感が薄れてきているそうだ。卒業してフォーカス35に行くと、過去に体験した自分が統合されてトータルセルフになり、他の宇宙存在とアクセスするという。フォーカス35が五次元で、フォーカス27はまだ四次元だということだ。（つづく）
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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