2024年08月11日

南海トラフ巨大地震と関東大地震

 南海トラフ「巨大地震注意」が出ているが、災害の備えをするのは良いことだとしても、過度に怖がる必要はない。地震発生がいつかは分からず、明日起きるか、十年後に起きるかも分からないからだ。
 11日に神奈川県西部で発生した地震では、厚木市などで震度5弱の揺れが発生したが、震源地は秦野市付近である。1923年の関東大地震の震源域の一部だという。
 1923年の関東大地震の震源域は、神奈川県から相模湾、房総半島南部だが、1703年の元禄地震では、関東大地震の震源域だけではなく、房総半島南東沖まで震源域が広がっていた。房総沖地震の発生が懸念されているのは、関東大地震でもひずみが解消されていない領域が、房総沖に広がっているからである。次に発生する関東大地震の震源域が、房総沖にとどまるのか、元禄地震の震源域全体になるのかも分からない。
 南関東の住人なら、南海トラフ巨大地震よりも、次に発生する関東大地震の方を警戒すべきである。台風の通過による急激な気圧の変化が、大地震発生の引き金にもなるので、12日に東北地方に上陸するとみられる台風5号通過後に、とりわけ警戒を強めた方がいいだろう。


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posted by 高野敦志 at 00:00| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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