テスラは天体の音楽を聞くことができた。彼の精神的な耳は、頭上の大空のように大きかったからである。ひとたび生み出された音は、永遠に続く。人間は死後に消えるようでも、沈黙の中で存在し続ける。エーテルは存在し、その粒子は宇宙を調和に、生命を永遠に保つのである。ひとたび見たり聞いたり、学んだことは、私たちの周囲に粒子の形で存在し、脳はそのとき必要なものを選択しているのである。
ニコラ・テスラの発見の多くは、目に見えない物を視覚化する能力によって得られた。視覚化によって、複雑な数学の方程式を解いたりした。見たり聞いたりする能力に秀でており、百五十マイル離れた雷鳴を聞いたり、他の人には見えない光が見えたりした。視覚と聴覚が拡大したのは子供の頃であり、後に意識的に伸ばすようにしていった。
大抵の病気の原因は精神の中にある。したがって、精神は大抵の病気を治すことができる。幻覚はテスラにとって病ではなく、地上の三次元を越えたものを見抜く能力だったのである。パリにいるとき、テスラは空に、光と音楽に満ちた素晴らしい人々を見た。そのうちの一人は母で、無限の愛でテスラを見つめていた。幻が消えたとき、テスラは母が死んだことを知った。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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