2023年05月21日

作文教育について

 外国人の学生に作文教育を行う場合、ただテーマを与えるだけでは書くための動機付けがなされない。事前にテーマを予告した上で、その作文に必要な文型や語彙などを、書かせる直前に提示した方がいい。作文を書く際のヒントになるような質問を用意し、学生に自由に話させてもいい。
 上級の学生に小論文を書かせる場合には、必要な資料を読ませた上で、文の要約をさせたり、そのテーマについてディベートをさせる。ディベートはテーマについて賛成か反対か、議論させるわけだが、必ずしも自身と同じ意見を主張させなければならないというわけではない。知的なトレーニングであって、本人の考えと異なる意見で相手側を説得するのも、論理的思考を養う上では役に立つ。ディベートの後には、それを参考にして自分自身の意見を文章の形でまとめさせる。
 作文や小論文は書かせた物を添削して返却しさえすればいいというものではない。中級になったばかりの学生は、しっかりした内容が書ける者が一部なので、誤用例をピックアップしたプリントを作成し、どこが誤っているか学生に考えさせる。
 中上級のクラスの場合には、書き上げた作文や小論文は、講評に使う数人分を名前を伏せた上で印刷し、各学生の手元に行き渡るようにする。グループに分かれて、別々の作文に関して、表現上の誤りや、内容について意見を言わせるのである。その際、書いた本人は他人の作文を批評するグループに入れる。グループの意見がまとまったところで、代表者に発言させるのである。時間的な余裕がない場合には、印刷した物を教師が読みながら、学生に問いかける形式を取ってもいい。
 自身の体験など自由な作文の場合、添削した作文を別の時間に発表させる。作文の時間に書き終えられない場合、家で完成させるのを億劫がる学生がある。全員がクラスで発表すると言っておけば、作文を完成させなければという意識を、全員に持たせることができる。発表の際には、コメント票を配布し、内容や話し方などのコメントを匿名で書かせ、授業終了後に発表した本人に渡すようにする。


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posted by 高野敦志 at 01:00| Comment(0) | 日本語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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