2022年11月06日

星新一の「愛の鍵」

 ロックされた物を開けるのは、かつては鍵や暗証番号ぐらいだったが、最近は顔や指紋の認証が使われるようになった。ただ、これも安全性は十分ではない。顔写真を元にしたゴムマスクを作れば、本人になりすますことは可能だし、指紋だったら、寝ている間にスマホの画面に当てられれば、解除されてしまう恐れがある。
 このドラマでは、本人しか知らない合い言葉を言うことで、鍵を開ける方法が使われている。ただ、声の質は考慮されないので、たまたま他人がその言葉を言ってしまうと、ロックが解除されてしまう。誰かに聞かれてしまいかねないし、安全性としては不十分である。
 ある女性が恋人の男性と口論になる。そのまま喧嘩別れになってしまい、謝れなかったことを後悔しつつ部屋に戻る。「今日は本当に楽しかったわ」が言葉の鍵だった。部屋に入った彼女は、「悪かった。ごめんなさい」に鍵を変更した。
 しばらくして、恋人が部屋のドアの前に来る。ただ、ためらってしまい、呼び鈴を鳴らすことができない。「悪かった。ごめんなさい」口を衝いて出た言葉で、部屋のドアが開いた。飛び出してきた彼女は、男性と抱き合う。ちょっと出来過ぎたラブロマンスだ。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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