2022年10月31日

星新一の「博士とロボット」

 F博士はロボットの助手を従え、文明が遅れている星へ行き、さまざまな指導を行っていた。井戸を掘り、機械で耕作し、住宅を建てていくなど。
 十分に文明が発達したところで、博士は次の星に移動することにした。その星の住人は、感謝の気持ちを表すために、銅像を鋳造したと告げる。お披露目となり、博士は自負心に酔いしれていた。ところが、現れたのはロボットの像だった。
 住人たちにとって、生活を楽にしてくれたのはロボットであり、指令を出していた博士のことなど、眼中にはなかったのである。感謝されることを期待して行うボランティアなど、自己満足に過ぎないというわけだ。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:41| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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