ある日、老夫婦はデータを保管するため、量子コンピューターを購入することにした。
「わしは最先端の機種を買うからな」
「あら、あなたには安いので十分よ。どうせ一度に一つしか作業ができないんだから」
「誰がこんな口の悪い婆さんと、死んでからもお喋りなんかするかね」
「でも、あなた、そんな憎まれ口叩かない方がいいわよ。コンピューターを初期化することだってできるんだし、私がスイッチを入れなければ、あなたはお墓の中から出てこられないんだから」
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en
https://twitter.com/lebleudeciel38

にほんブログ村

人気ブログランキングへ
ランキングはこちらをクリック!
ラベル:量子,コンピューター,死後,会話
【関連する記事】