学生の管理に関しては、在籍者が不法残留しないように、また、学習意欲がある学生のみを就学させるように、各学校が努力をしてきたはずである。告示基準の厳格化を書類面で画一的に行うことは、大きな危険を伴う。日本語教育機関の告示基準に外れるかどうかの審査は、入管から職員が各学校に出向き、授業実態が理想から外れているかどうかを実地に調査してからでなければ、なすべきではないと考える。
日本語能力試験の合格率で、日本語学校の質を量るというのも、日本語学校の実態を知らない外部者の暴論である。日本語学校の中には、漢字圏からしか学生を集めない学校と、世界中から学生を集めている学校があり、日本語学習の動機にしても、大学進学に限らず、専門学校への進学、日本文化体験、日本での就職など多様である。日本語能力試験のN1は大学進学希望の学生には必要でも、専門学校ではN2でも可能であり、日本文化体験が目的ならN3でも構わない。日本語能力試験の合格率で学校の質を量るというのは、日本語教育の現場を知らない人間の不見識による暴論としか言いようがない。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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