2024年12月20日

登別温泉は強酸性(2)

 登別までは電化された新車両なので、かなりスビードが出た。登別からは道南バスに乗った。途中、登別伊達時代村があった。登別周辺は伊達家の家臣が開拓したので、伊達家の本拠地仙台の町並みを再現したのだそうだ。全く無関係というわけではないが、当時の蝦夷地に本土の江戸時代を再現するのは、いくら外国人目当てと言っても滑稽な気がした。
 登別温泉のバスセンターに到着した。見覚えがある風景だ。狭い坂道の両側にホテルが並んでいる。当時は大学三年生だった。今日泊まるのは登別万世閣(まんせいかく)である。
 夕食の前に地獄谷を見に行った。坂道を上っていくと、湯気が出ている間欠泉があり、その先に地獄谷に通じる道が続いている。歩道は木の柵があり、外に出ることは禁じられている。谷間は赤土がむき出しで、木はほとんど生えていない。地獄というイメージはあるのだが、火山性ガスがわずかしか出ていない。以前来たときは、歩道のあたりもガスが漂ってきていた。迫力が足りない。それは友人も同感だった。
 地獄谷を見ているのは、大半が韓国人と中国人だった。火山があまりない国から来たから物珍しいのだろうが、何だこの程度かなどと言っていることだろう。行き止まりまで来て、さらに山を巡るコースもあるのだが、小雨が降っていたのでやめた。(つづく)


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2024年12月15日

『高野邦夫句集』(ePub)

 日本詩人クラブ、俳人協会会員だった高野邦夫が、一九八七年(昭和六二)に、芸風書院から刊行した『高野邦夫句集』を原本にし、俳句に詳しくない読者向けに、ふりがなと多数の注を加えました。多摩丘陵の自然、日常生活の幸せ、工場地帯の風景、闘病生活、文学への思いを綴った句集です。
 以下のリンクから、ダウンロードできます。
kushuu.epub

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 IEでダウンロードした場合は、拡張子をzipからepubに変えて、下記のアプリでご覧下さい。

 ePubはiOSのiPadやiPhoneなどで読むのに適した形式です。iBooksなどでご覧下さい。Windowsでは紀伊國屋書店のKinoppy(http://k-kinoppy.jp/for-windowsdt.html)が、最も美しくePubのファイルを表示します。

 ブラウザからePubを開く場合、Edgeならプラグインなしで読めます。Googleのchrome(https://www.google.co.jp/chrome/browser/desktop/index.html)なら、プラグインのReadium(http://readium.org/)をインストールして下さい。
 firefox(https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/)にもプラグインのEPUBReader(https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/epubreader/)があり、縦書きやルビなどにも対応しています。

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2024年12月14日

森鴎外の「阿部一族」

 この小説を読むのは、二度目か三度目である。名誉が武士のすべててあり、恩を受けた亡君のために殉死するのは当然だという倫理が理解できなければ、鑑賞することは難しい。殉死の許しがなく死んだ阿部弥一右衛門は、亡君の御霊屋の傍らに亡骸を埋葬することを許された。
 しかし、殉死の許しを得ずに腹を切った者と、許しを得て殉死した者とを区別すべきだと、林外記が年の若い主君光尚に入れ知恵をした。弥一右衛門の受けていた禄を、兄の権兵衛のみに継がせるのではなく、弟たちにも分割させた。それによって、面目を失った権兵衛は亡君と殉死者の法要で、突如髻を切り落とした。
 それに激怒した光尚は、権兵衛を縛り首にした。切腹を仰せつけられたなら、武士としての面目は立つが、縛り首にされたことで阿部一族は主君への不平を募らせていく。それを知った光尚は、阿部一族討伐を命じるという話である。
 小賢しいことを進言した林外記と、深慮を欠いた若い主君光尚の処断が、細川家の重臣だった阿部一族を、皆殺しにしたのである。 鴎外は史伝のように、淡々と史実を書き連ねていく。視点人物の登場しない客観的な視点で描いているので、読者も心を揺さぶられることなく、冷静に事実を受け入れるしかない。


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