詩の大きな特徴は、何よりも言葉の一語一語に読み手の意識が集中し、必ずしも言葉の連なりから生じるイメージを、形成するとは限らないということである。形成を妨げているのは、言葉の一語一語が謎を帯びており、意味するところが一つに限らないからである。
それに対して、小説の場合は読み手が物語世界に没入すると、言葉を媒介してイメージが生じるという過程が忘れ去られるのである。
一人称小説における語り手や、三人称小説における視点人物の立場から、作品世界をイメージするので、言葉の一語一語に意識が集中することはまれである。
とはいえ、小説も一義的な世界観を提示するわけではない。悲劇と思われてきた小説が、読み手によっては喜劇としてとらえられたりする。作品の解釈が多様なほど、小説は豊かな作品世界を読み手に提供しているのである。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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ラベル:詩,小説,言葉,謎,イメージ