2024年09月23日

放送大学の『英語で描いた日本』

 これはかつて放送大学で行われた英語授業のテキストである。日本文化の特徴として、海外文化を取り入れ、それを洗練させている点を挙げている。日本人の自然を愛する心を、高層マンションのベランダに見出したり、贈り物に関する儀礼が成立する前提として、日本人同士が共通の文化的背景を持つ点も挙げている。男言葉、女言葉の違いに関しては、、女性の社会進出とともに、女性が男言葉を使うようになり、区別が曖昧になってきた点を指摘するなど、各課ともに日本文化論として興味深い。
 実際の放送では、アメリカ人講師のジョン・ブロウカリング氏の日本文化体験コーナーがあったわけだが、放送が終了した現在では、具体的な内容については知る由もない。ただ、付録のCDには、各課の英文の終わりに、ジョン・ブロウカリング氏と、日本人講師の大橋理恵氏の短い対話が収録されている。それを聞くと、ブロウカリング氏のユーモラスな人柄が偲ばれる。
 放送大学での実際の放送は、2015年12月から2016年2月までである。短期間で終了してしまった理由ははっきりしないが、ブロウカリング氏が2014年4月に急逝していることがあるのだろう。だとすると、録画がすべて終了した直後に氏は亡くなり、実際の放送が始まった時点では故人になっていたということか。


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posted by 高野敦志 at 00:15| Comment(0) | 語学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする