庭を巡っていった。今は白藤や八重桜が咲き誇っていた。紫の藤はまだだったが、四月の下旬には満開を迎え、ライトアップも行われるという。古代蓮の池もあったが、まだ刈り取られて新芽は出ていない。
庭には移築された民家もあった。裏日本の各藩では、板敷きも一家で一部屋に制限され、家の主人が寝起きしていた。他の家族は土間に藁を敷いて眠っていたという。
松の枯れ木をくり抜いて、中に大日如来の木像が安置されていた。これは八代文吉が、先祖の業績を偲ぶために作らせたもので、光圓寺の住職が「御入仏式」を執り行なった。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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