2024年06月09日

弥彦山から佐渡を望む(4)

 展望台に立った。佐渡の山並みが横たわっている。ひんやりとして目が冴える。海面は白いので、雲海のように見える。島の海岸線は靄で包まれ、山腹から上が青く浮かび上がっている。東山魁夷の日本画のようだ。
 弥彦山の頂上まで行くことにした。放送局の電波塔の脇を過ぎて、丸太を渡した階段を上っていくと、石の柵に囲まれた山頂に出た。ここは弥彦神社の奥宮に当たる。下方の水田、蛇行した信濃川の流れ、幻のような佐渡も見えた。展望台に戻り、しばらく海上の佐渡を眺めていた。
 四時になった。山麓駅に下りた。そのまま無料マイクロバスで、弥彦神社に戻ってきた。弥彦山自体がご神体なので、今までずっと神域にいたというわけだ。行きに来た道を、弥彦駅まで歩いていく。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

Telegram
https://t.me/takanoatsushi

GETTR
https://gettr.com/user/takanoatsushi

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



人気ブログランキングへ







ランキングはこちらをクリック!


Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します!
posted by 高野敦志 at 01:41| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする