2024年06月02日

弥彦山から佐渡を望む(3)

 大鳥居をくぐって左方に神橋が見えたので、前まで行ってみることにした。朱塗りの太鼓橋で、人は渡れないようになっている。境内を進んでいくと、鹿が数頭、屋外の柵の中で放し飼いにされていた。また、日本で飼われてきた鶏が、小さな小屋に分けて飼育されていた。小柄なチャボは、昔、農家の庭先で見たことがある。また、薩摩の闘鶏は足の筋肉に目を見張るものがある。負けた鶏はさばいて、薩摩汁にされてしまうらしいが。
 本殿に参拝すると、人々が四拍手しているのに気づいた。二礼、四拍手、一礼である。これが古来から伝わる祈り方で、出雲大社の場合と同じである。一般に知られている二礼、二拍手、一礼は、それほど新しいものではなく、昭和の頃は鈴を鳴らして二拍手するのが一般的だった。
 このあと、弥彦山のロープウェイに乗るのだが、そこまで無料バスがあるらしい。マイクロバスに乗り、数分で弥彦山山麓駅に到着した。そこから約五分で山頂駅に着く。下界は水田ばかりだが、弥彦神社の杜も見て取れる。山の上は晴れていて、風もないのに寒かった。セーターの上にウインドブレーカーをはおっても。(つづく)


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posted by 高野敦志 at 03:04| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする