「多摩川が洪水になったときみたいだね」と友人が言った。たしかに、平時でも広い川幅全体に水が満ちている。海水が入り交じって汽水になっているのだろう。橋の欄干に近づくと、膨大な水に吸いこまれそうで恐ろしくなる。
橋の上をかなり歩いたのだが、まだ三分の一ほどしか進んでいない。渡りきるのに徒歩で五分はかかった。欄干の手前には、市民が競い合って並べたチューリップのプランターが置かれている。赤白黄色だけではない。赤と白の入り交じった花びらとか、紫色とか見たことがない花が咲き揃っていた。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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