2024年05月29日

「見える音」について

 Audio Accessory 192号は、寺島レコードの「見える音」がテーマであり、サンプルのCDも付属している。「見える音」というのは、立体感のある音で、左右のステレオばかりでなく、奥行きや高さまで分かる音のことをいう。
 アルバムから受ける感動の有無を決定づけるのは、演奏の良さと録音の環境、CDかハイレゾかといった音の解像度、再生の環境などである。寺島レコードがこだわっているのは、録音の環境と再生の環境を最適化することで、ピアノ、ベース、ホーン、ドラムスの位置関係が音から分かるようにすることである。
 あくまでもCDの解像度で「見える音」を目指しているところに特徴がある。ハイレゾの場合は、CDの数倍の情報が入っているので、解像度の高さで違いが分かるのだが、録音と再生の環境でそれを目指しているというわけだ。
 残念ながら、自分自身の環境では、おおまかな楽器の位置関係しか分からなかった。録音の環境と再生の環境で、ハイレゾに相当する感動を得るのは、ハードルがかなり高いことが分かった。
 CDに収録されているのは、ロベルト・オルサー・カルテットの「星影のステラ」、アレッサンドロ・ガラティ・トリオの「ラヴ・イン・ポルトフィーノ」、トリオ・エックス・オブ・スウェーデンの「トロイメライ」、ケイリー・スマリアンの「ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン」である。どれも静かな演奏で、いかにもジャズらしい激しさはない。音の解像度を見ることを主眼とした選曲だと思われる。
 すでに193号が発売されており、書店からは姿を消しているが、Amazonなどにはまだ在庫がある。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:28| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする