四月の下旬、東京駅から上越新幹線に乗った。大宮まではゆっくりだったが、次第にスピードを上げて、時速二百三十キロほど出していた。神流川(かんながわ)を渡ると、群馬県に入った。高崎観音が彼方に見えたので、友人に教えてあげた。十年以上、高崎経済大学で講師をしていたので、見慣れていた風景だ。
高崎を出ると、トンネルばかりになった。近くに山が迫ってきたので、あれが佐渡なの? と友人が尋ねた。そんなはずはない。新潟からも、天気が良い日でなければ見えないのだから。
「そんなこと言うと、田舎の人かと思われるよ」と答えておいた。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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