死後の世界には太陽も月もない。真っ暗な隧道の中を、手探りで右回りに進んでいく。ところどころ、本堂の柱が立っている。人一人が進めるほどの穴を、壁を伝いながら、曲がり角の先に進んでいくと、丸い金具のような物に手が触れた。これが極楽の錠前と言われる物で、触れることによって、極楽往生が保障されるのだと言われる。善光寺参りの御利益は、阿弥陀如来から極楽往生を約束してもらうことにあるのだという。
その後、本堂前の巨大な香炉に、火を付けた線香を投じた。母の新盆であるし、父母の供養を願って。大勧進には天台宗の管理するお堂が並んでいる。不動堂で護摩木に「心願成就」と自分の名前を記した。仁王門の外の大本願は浄土宗が管理している。皇室、五摂家出身の尼僧が住職を務めてきた。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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