Sound Canvas VAはプラグインVSTであり、 YAMAHA S-YXG50にもVST版がある。VSTはシーケンスソフトのプラグインであり、MIDIファイルを作成するためのもので、再生するには曲ごとにプラグインを立ち上げなければならず、決して使い勝手がよいものではない。
それなら、プラグインのVSTをWindowsのデフォルトのMIDI音源にしてしまう方法がある。それがVST MIDI Driverである。なお、対応しているVSTはVST2のプラグインまでで、拡張子はdllのものである。VST3には対応していない。
https://github.com/Falcosoft/vstdriver/releases
そのページのvstmididrv.exeをクリックするとダウンロードできる。インストールしようとすると、Windows11ではインストールを拒絶するので、自己責任で「設定」をクリックしてインストールする。Configure VST MIDI Driver(64bit)を起動したら、Load VSTi…をクリックし、再生させたい音源のVST(拡張子はdll)を選択する。
次に、廃止されたMIDI Mapperの代わりに、CoolSoft MIDIMapperをインストールする。
http://coolsoft.altervista.org/en/midimapper
これによって、Windowsで再生する際の音源を選択できるのである。VST MIDI Driverを使用するには、VST MIDI Syhth(Potr A)を選び、Applyをクリックして閉じる。
これでデフォルトのMIDI音源を設定できたわけだが、MIDIファイルを再生するソフトとしては、TMIDI Playerが秀逸である。
https://hp.vector.co.jp/authors/VA010012/
古いソフトではあるが、Windows11でも問題なく動いている。インストールしたら、「オプション」から「MIDI設定」に移動し、ポートAでVST MIDI Syhth(Potr A)を選択して「適用」をクリックする。
この方法を用いれば、YAMAHA S-YXG50のVST版を、Windowsのデフォルトの音源とすることができる。TMIDI PlayerでYAMAHA S-YXG50の音を聞く場合、同時発音数がハード音源の10倍以上にもなったりするので、ソフト音源とは思えないほどの迫力ある音になる。ヤマハのXGだけでなく、ローランドのGSにも互換性がある。
そればかりではない。Windows11に対応していないはずのSound Canvas VAさえ、VST MIDI Driverで選択すれば、WindowsのMIDI音源にすることができるのである。GSのファイルを再生するには、やはりSound Canvas VAの方が向いている。こちらも非公式にはXGモードがあるらしいが、YAMAHA S-YXG50のGSモードほど完全ではない。また、Sound Canvas VAは一つ一つの音はリアルなのだが、どこかコンピューターっぽい感じがする。全体としての調和や生楽器らしさは、YAMAHA S-YXG50の方が上の気がする。まあ、これは好みの問題だろうが。
以前、サウンドフォントを使用する方法を紹介した。サウンドフォントは大容量のものもあるが、各楽器のバランスがよくないことが多い。多数の楽器を使用するファイルの場合は、VST MIDI DriverでYAMAHA S-YXG50やSound Canvas VAを鳴らした方が、バランスの良い演奏をしてくれる。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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