川治温泉は街の全体ができた後、中心街から離れた所に高架の駅が作られた。だから、駅の周りには何もなく、街の中心は駅から遠い。橋を渡っていると、川の所に薬師の湯の露天風呂が見えた。こちらには寄る気がしなかった。通りがかったおばさんの話だと、そこは以前洗い物をする場所だったのだそうだ。男女混浴で塀もないので、対岸の家々から丸見えである。素っ裸を見られて平気な人は、今の時代にはいないだろう。
橋を渡りきって車道に出た。一柳閣前のバス停近くに、喫茶店があり、軽食が食べられるようになっていた。カレーライスを食べたら、少し元気になった。
その後は、先ほど迂回してきた道をひたすら歩き、川治湯元駅に着いた。無人駅で乗客も友人と僕の二人だけである。会津からの特急が来たが、鬼怒川温泉で下車すれば、特急券は払わなくてもいいらしい。列車に乗車した後、車掌から切符を買った。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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