2024年02月04日

半世紀ぶりの鬼怒川(4)

 龍王峡は二二〇〇万年前に、海底火山の噴火が始まり、隆起した後もマグマの活動があり、鬼怒川による侵食作用を受けて現在のような地形となった。水は深い緑色をしている。両側から迫る崖に生える木々が、水面に影を落としているからだ。岩は割れ目が鋭く、縦横に幾筋もの線が入っている。
 木洩れ日が広葉樹の葉を、黄緑色に染めている。ウグイスやカッコウなどの野鳥が鳴きかわし、空気もひんやりとしている。マイナスのイオンが谷全体に広がっている。しかも、心を奪われるような、岩と渓流の絶景が続くので、思わずカメラを構えてしまう。
 むささび橋よりも上流は、青竜峡と呼ばれている。このあたりは緑色の大谷石でできており、厚さは数百メートルにも及ぶという。五光岩というのは、川の流れで岩に大きな空洞ができた物。穴の中に水が流れ込み、天候によって五色の光を放ったところから、この名が付いたという。(つづく)


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posted by 高野敦志 at 00:30| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする