2024年01月22日

MU1000をWindows10で動かす方法(1)

 MIDIファイルは楽譜のようなもので、通信手段が貧弱だった頃、インターネットを介して音楽を再生する際に、楽譜だけを配信し、音源は相手のコンピューターの物を使用した。また、DTMで作曲する人が、実際の楽器を使用せずに、コンピューターに演奏させるのにも用いられた。
 MIDIの音は機械的で、僕がまだ若い頃は、擬似的にどこまで本物の楽器に近い音を出すかという点に興味を持っていた。MP3のファイルですら、電話線を介してダウンロードするのに20分もかかったので、インターネットのサイトにはよくMIDIが使われた。
 現在では、MIDIは作曲する人以外には縁がないだろう。MIDIの拡張形式にはヤマハのXGとローランドのGSがあり、互換性がなかったので、例えばXGのファイルをGSの音源で再生すると、一部の音が出ないなどの問題が起きた。
 パソコンの性能が飛躍的に向上した結果、ソフトウェア音源でもそこそこの音が出るようになったが、少しでもいい音で再生させたい場合には、ハード音源をパソコンに接続して再生したものだ。
 四半世紀ほど前に購入したヤマハのMU1000は、放置したまま電源も入れていなかった。パソコンでMIDIを再生することもなく、最新のOSではMUのファームウェアが対応していないだろうと思い込んでいた。
 ところが、MUのファームウェアはWindows10や11でも作動することを知ったので、動くかどうか電源を入れてみた。果たして以前のようにランプがついた。そこでヤマハのページに行き、MU1000のファームウェアをダウンロードした。MUをUSBでパソコンとつないで電源を入れたら、ダウンロードしたファームウェアをインストールする。(つづく)
https://jp.yamaha.com/products/music_production/synthesizers/mu1000/downloads.html


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2024年01月21日

アート・ペッパーの《網走コンサート》

 サックス奏者のアート・ペッパーは、麻薬による逮捕と療養で、1960年録音の《インテンシティ》から十年以上の空白を余儀なくされた。それ以前と以後で、前期・後期に活動期間が分けられる。柔らかで繊細な音色が好きな人は、前期のアルバムしか好まないだろう。刑務所に入り、人生のどん底に落ちてからの後期は、サックスの響きが力強く、悲しみと怒りを前面に出した音作りになっている。
 親日家として知られ、晩年には日本でのコンサートを繰り返し行っている。初来日で受けた歓迎への思いは、自伝『ストレート・ライフ』に感動的につづられている。1982年に56歳の若さで脳溢血で亡くなったが、生前に発売されなかった録音が、三人目の妻、ローリー・ペッパーによって、次々にリリースされるようになった。
 《網走コンサート》Unreleased Art, Vol. 1 Abashiri by Art Pepper は、1981年11月22日に、北海道の網走で録音された。亡くなる7か月前のことである。モノではあるが、録音状態はかなり良い。観客を前にしたライブで、代表的なアルバムと比べても遜色のない、緊張感の漂う作品となっている。全12曲でスタンダードな「べサメムーチョ」や「グッドバイ」「身も心も」のほか、アート・ペッパー作曲の「ストレート・ライフ」「レッド・カー」などが入っている。
 このアルバムは品切れ状態で、CDは高価な値段がついている。Amazon primeでも聴けるが、もしアルバムを購入したいなら、OTOTOYでCD音質のファイルがダウンロードできる。


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2024年01月20日

AI駆使して芥川賞?(2)

 小説の素材を集める段階で、AIを使用するのはありだとしても、AIが生成した文をコピペしても許されるのか。既存の文学作品の文を、AIが収集してきたに過ぎないかもしれないのに。大学のレポートや学術論文では、他人の研究成果を自分の成果であるかのように書いたり、一部であってもコピペしたらアウトである。STAP細胞の小保方晴子氏は、先行研究の紹介文の一部にコピペがあることを指摘され、結果的に早稲田大学から博士号を剥奪された。
 一部の大学では、コピペを防止するために、レポートの提出を紙媒体ではなく、ファイルで求め、インターネットの情報を集積したソフトウェアにかけて、学生が書いた物か、一部にコピペの疑いがある物か、明らかに剽窃したものであるかを判定している。将来的には文学賞の選考過程で、同様の措置が行われる可能性がある。
 今回芥川賞を受賞した某氏は、編集者および、選考委員にAIを使用して創作したことを、事前に公表していたのだろうか。選考委員が何も知らされずに受賞させた場合には、大きな問題となるだろう。産経新聞のインタビューを受けて、意図的に「生成AIの文章をそのまま使っているところがある」と言ったのか、図らずも漏らしてしまったのか。
 また、受賞作がAIの文章をそのまま使っていることを、選考委員も承知した上で芥川賞受賞を決めたのであれば、AIを使用して小説を書くことを、芥川賞が公認したことになる。これが日本文学に輝かしい未来をもたらすか、パンドラの箱を開いたかは、将来明らかになるだろう。


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