2024年01月26日

MU1000をWindows10で動かす方法(4)

 僕はMU1000を購入した後、MUに追加できるシンセサイザーボードPLG150-VLと、PLG150-PFを本体に組み込んでいた。ただ、専用に制作されたMIDIファイルがどこに行ったか分からない。キーボードが壊れて使用していないWindows8.1が何とか立ち上がったので、かつて保持していたMIDIファイルをすべて取り戻すことができた。
 さて、PLG150-VLは管楽器・弦楽器に特化したバーチャルアコースティック音源のシンセサイザーボードで、空気の流れや弦の震えを忠実に再現しながら、シンセサイザーらしい人工的な面白さを持っている。未来を想起させる楽曲に、感激したのを思い出した。
 一方、PLG150-PFはグランドピアノや、電子ピアノなどの鍵盤楽器を、高音質で再現する音源。MU1000自体も1396楽器音+58ドラムキットを搭載しており、ソフトウェア音源のS-YXG100plusが480の楽器音と11ドラムキットだったのと比べれば、かなり高性能なわけだが、曲を合成する音の波形に限りがあるため、シンセサイザーボードをプラスすることで、圧倒的な高音質を実現するのである。
 追加するシンセサイザーボードには、VOCALOIDの前身となったPLG100-SGや、ハーモニーをつけるPLG100-VH、アナログ物理音源のPLG150-AN、シンセサイザーDX7の音を出すPLG100-DX、ドラム音源のPLG150-DR、パーカッション音源のPLG150-PCなどが発売されたが、MU1000に組み込めるのは、最大3枚のシンセサイザーボードである。
 僕は作曲をするわけでもなく、自分でMIDIファイルを制作するわけでもないのだが、MIDIというかつて全盛を極めた技術を、再発見したことに興奮を覚え、このような拙文を公開することにしたのである。


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2024年01月25日

MU1000をWindows10で動かす方法(3)

 MIDIには基本的なGMのほかに、ヤマハのXGとローランドのGSという拡張規格があることはすでに述べた。Windows98を使っていた頃、ヤマハのソフトウェア音源、S-YXG100plusというのを買った。これは最大同時発音数が130で、音量やテンポ、エフェクトなどの操作ができるほか、管楽器・弦楽器をリアルに再現するバーチャルアコースティック音源と、人間の声を再生できるフォルマントシンギング音源が付属していた。前者は通常のMIDIでは再現度が低い管楽器や弦楽器に特化した音源である。後者はコンピューターに歌わせる音源で、VOCALOIDの前身とも言えるものだった。
 非常に多機能だった音源も、OSがWindowsXPになると動かなくなった。本来ならOSのバージョンアップとともに、サポートが継続されて然るべきだが、MIDIに対する需要がなくなっていったため、ヤマハはソフトウェア音源XG自体のサポートをやめてしまった。 したがって、危険を冒して裏技を使わない限り、XG規格のファイル再生は、ヤマハから発売された中古のハード音源を使用するしかないのである。
 四半世紀前に購入したMU1000は、十年以上も電源を入れずに放置していたが、Windows10や11でも動かせることを知り、懐かしさとともに、過去の技術となりつつあるMIDIに、再び興味を持ったわけである。
 ところで、MIDIへの関心を失っていたため、大量に保持していたMIDIファイルの行方が分からなくなっていた。すぐに見つかったファィルは、個人が趣味で制作したもので、必ずしも技術的に優れていないため、いかにも機械的で味わいが乏しかった。プロが制作したMIDIファイルは、実際の演奏に近いほどの技術的な高さがあるのに。
 MIDIファィルの制作には、DTMのソフトウェアで、手作業で打ち込んでいくものと、MIDI機能を搭載した鍵盤で、演奏した情報をファイルに記録する方法がある。前者であっても、エフェクトを巧みに使用すれば、実際の演奏に近い音が出せるのだが、やはりプロの演奏によるファイルにはかなわない。(つづく)


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2024年01月23日

MU1000をWindows10で動かす方法(2)

 Windows10や11では、MIDI音源を選択するMIDIマッパーが廃止されている。そこで、MIDIマッパーの代用となるソフトウェアをインストールした。CoolSoft MIDI Mapperである。
http://coolsoft.altervista.org/en/midimapper
 サイトからダウンロードし、インストールしようとすると、Windowsが拒絶するので、詳細情報をクリックし、自己責任で実行してインストールする。これによって、Windows Media PlayerなどでMIDIファイルを再生する際に、CoolSoft MIDI Mapperによって、MUのハード音源が選択できるようになる。
 もっと手軽な方法は、ヤマハのMidRadio Playerを使用する方法である。内蔵のソフトウェア音源は同時発音数が32音だが、MU1000なら128音再生できる。XG音源ではあるが、GSへの互換モードがある。ただし、必ずしもGSファイルの設定通りに鳴るわけではない。
https://download.music-eclub.com/
 これで準備完了なので、実際に音を鳴らすことにした。Edifierのアクティブスピーカー S1000Wに接続すると、きちんと音が再生された。ただ、やはりコンピューターらしい、いかにも機械的な音である。当時はmp3の音楽で満足していたから、MIDIの音にも不満はなかったが、現在はCD音質にも不満で、ハイレゾでなければ満足できないようになっている。耳が肥えてしまったせいで、高性能のスピーカーから音を出すと、機械的な音の性質が増幅されたように聞こえた。


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