2024年01月31日

半世紀ぶりの鬼怒川(3)

 朝九時にチェックアウトした。龍王峡まで車で送ってもらえることになった。友人と二人だけなので、少し早くホテルを出た。道路が空いていたので、十分もかからずに、野岩鉄道の龍王峡駅に到着した。まだ九時半前だったので、あたりに観光客はまばらだった。駅は半地下にあるらしい。龍王峡付近では列車はトンネルを進むのだろう。
 中学一年だった1975年頃は、野岩鉄道はまだ開通していなかった。ここまでどうやって来たか覚えていないが、虹見橋からむささび橋の間を回ったのだろう。谷に下りていくと、中ほどに五龍王神社の小さな社があった。
 虹見橋は人がすれ違えるだけのアーチ橋である。鬱蒼と茂る森の中、鬼怒川の渓谷に沿って進んでいく。豊富な水量の水が、岩を磨き上げながら流れ落ちる。倒木が滝壺の上で横倒しになっている。(つづく)


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

Telegram
https://t.me/takanoatsushi

GETTR
https://gettr.com/user/takanoatsushi

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



人気ブログランキングへ







ランキングはこちらをクリック!


Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します!
posted by 高野敦志 at 00:09| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月29日

日蓮宗と雅楽

 日蓮宗と言えば、御題目の「南無妙法蓮華経」や法華経寺の荒行、木剣加持の祈祷などがすぐ思い浮かぶ。日蓮聖人の不屈の精神を想起させるものばかりのようだ。一方、雅楽と言えば、宮中での演奏、初詣のときに神社の本殿から流れる音楽といった印象である。両者がどう結びつくのか、興味深く思っていた。
 2024年1月26日、東京大崎の立正大学で「日蓮宗と雅楽」と題する講話と、雅楽・舞楽の公演が催された。雅楽は仏教と関係ないように思われがちだが、身延山久遠寺でも法要において、読経と雅楽が交互に行われた記録が残っているという。
 日蓮聖人の和歌「立わたる身のうき雲も晴ぬべし たえぬ御法の鷲の山風」にちなんで作られた日蓮宗宗歌「たちわたる」から始まり、管絃の平調音取(ひょうじょうのねとり)、一般によく知られた平調越殿楽(ひょうじょうえてんらく)に続いて、声明と雅楽がミックスした「高祖讃」が披露された。高祖とは言うまでもなく、日蓮聖人のことである。
 休み時間をはさんで後半は、舞楽の抜頭(ばとう)。親を獣に殺された胡人が仇を討って歓喜するさまを舞いにしたもの。突き出た鼻の面と縮れた髪が、西域や北方の異人の形相を表している。次いで、宮中で演じられる萬歳楽(まんざいらく)。聖王の治世に鸚鵡が飛んできて「万歳、万歳」と鳴いたのを舞いに移したという。橙色の派手な衣装に、金色の飾りの付いた冠は、極彩色の鳥の姿をかたどったものなのだろう。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

Telegram
https://t.me/takanoatsushi

GETTR
https://gettr.com/user/takanoatsushi

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



人気ブログランキングへ







ランキングはこちらをクリック!


Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します!
posted by 高野敦志 at 01:36| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月28日

エッセイ「棟方志功直筆の絵」(ePub)

 棟方志功は世界的な版画家ですが、直筆の絵も多く残しています。その絵がどのような経緯をたどって、美術館に収蔵されることになったかを、エッセイにまとめてみました。
 以下のリンクからダウンロードして下さい。
Munakata.epub

 ePubはiOSのiPadやiPhoneなどで読むのに適した形式です。iBooksなどでご覧下さい。Windowsでは紀伊國屋書店のKinoppy(http://k-kinoppy.jp/for-windowsdt.html)が、最も美しくePubのファイルを表示します。

 ブラウザからePubを開く場合、Googleのchrome(https://www.google.co.jp/chrome/browser/desktop/index.html)なら、プラグインのReadium(http://readium.org/)をインストールして下さい。
 firefox(https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/)にもプラグインのEPUBReader(https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/epubreader/)があり、縦書きやルビなどにも対応しています。
 EdgeではePubは開けなくなりました。

 なお、パソコンのiTunesで「購読」したり、iOSのアプリpodcast(https://itunes.apple.com/jp/app/podcast/id525463029?mt=8)でマイpodcastに登録すれば、確実に新しいエピソードが入手できます。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

Telegram
https://t.me/takanoatsushi

GETTR
https://gettr.com/user/takanoatsushi

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



人気ブログランキングへ







ランキングはこちらをクリック!


Twitter、facebookでの拡散、よろしくお願い致します!
posted by 高野敦志 at 00:00| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする