今回紹介するのは、禁断の植物である「大麻の夢」という名のアルバムである。アメリカでは大麻をテーマにした音楽が多い。中には吸飲した際の脳波を再現すると謳ったものさえある。i-doserが出しているものは、電子ドラッグと呼ばれているが、耳障りな雑音がミックスされている。同様のものに、Anemona Brainwaveの《Marijuana Binaural Beat》がある。こちらもバイノーラル・ビートを用いて、脳波をコントロールするもので、ハイの状態に導いてくれる代わりに、波のような単調なメロディーが延々と続く。
なぜ大麻がアーティストを魅了するのか。それは想像力が刺激されるからだと言われる。固定観念から解放されて、イメージや言葉が横に流れていく。換喩のように類似性や近接性によって、シニフィエに基づくことなく、シニフィアンが連鎖していくので、思いもかけないアイデアが獲得できるからだという。
ハルパーンの《Cannabis Dreams》は、大麻を吸飲して得たメロディーを、アルバム化したものだという。使用している楽器は、Rhodes Mark 7という電子ピアノである。クリスタル・ボールやチューニング・フォークのような音色を出す。バイノーラル・ビートがミックスしてあるのだろうか、ヘッドフォンで聴くことが求められる。音楽性の高いハルパーンのメロディーが、覚醒夢を見ているような感覚に導いてくれる。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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