冷ややかな風が吹いてきた。海峡を見ると、今までと違って、暗い雲が近づいているのが分かった。これはまずい! 越えてはいけない一線を越えてしまった気がした。
「この島に来るなって言われているみたいだよ」と友人が言った。空気が今までと全然違うのだ。
橋を渡り始めると、ざあと雨が降ってきた。今までぱらぱら降ってきたのとは違う。全速力で駆け抜けるしかなかった。ただ、橋を渡りきれば、小降りになるのではと思った。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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ラベル:しまなみ海道,多々羅大橋,生口島