2023年04月30日

五能線は観覧列車(5)

 青森駅を出発して、もう三時間ぐらい乗っている。太陽はすっかり傾いて、赤みを濃くしていった。輪郭をくっきり見ていられるようになった。ソニーのカメラで撮影すると、全面の海が暗くなり、太陽の光ばかりが強調されて、コロナを放つ皆既日食のようなシュールな写真になってしまう。
 太陽は水平線に沈むばかりとなった。海面を光の帯がこちらに向かって伸びている。太陽が一億五千万キロの彼方にあるならば、果たしてこのように見えるだろうか。
 やがて日は落ちて、車窓の外は闇となった。八郎潟の干拓について、携帯のアプリで調べていた。オランダの干拓技術が用いられ、それによってオランダを、戦後の講和条約に導き入れたことなどが記されていた。八郎潟の神と田沢湖の神が夫婦となり、八郎潟の神が田沢湖に去ったことなども。
 戦後の食料難が去ると、食糧増産の目的がなくなり、広大な水面と汽水による水産物が失われたことで、八郎潟の干拓事業は失敗に終わったという意見もあるようだ。(つづく)


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青海の白い雲(pdf)

 チベット旅行記『懐かしのチベット』の続篇です。2000年(平成12)の夏に、チベット人が居住する青海省から甘粛省にかけて旅した記録です。今回は日本人は僕一人で、中国人のガイドと運転手の三人で行動しました。『青海の白い雲』と名づけることとし、エッセイ「チベット人との語らい」を加えました。パソコンですぐに開けるpdf版を公開します。保存してからご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードして下さい
Qinghai.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、マイミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。大部分のパソコンにインストールされているAdobe Readerで読むことができます。

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2023年04月29日

懐かしのチベット(pdf)

 チベットの自然と文化に触れた心の旅を、紀行文の形でまとめました。古代チベット王の霊廟や宮殿、ヤルツァンポ川の流れ、チベット仏教の寺院、神秘の湖、ポタラ宮とダライラマの離宮などを巡りました。付録として西安の大雁塔、楊貴妃で有名な華清池、始皇帝陵についても触れました。
 今回はパソコンでもすぐに開けるpdf版を公開します。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。以下のリンクからダウンロードして下さい。
Tibet.pdf

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