2023年03月18日

ベジタリアンのドイツ人

 ベジタリアンとヴィーガンの違いは、ヴィーガンが肉や魚だけでなく、卵も乳製品もとらないのに対し、ベジタリアンの場合は、卵や乳製品はとるという違いがある。ヴィーガンの場合、動物を殺したくないだけでなく、動物から搾取したものもとらないという徹底ぶりである。
 知人のドイツ人は、卵と乳製品は食べるから、ベジタリアンである。どうしてベジタリアンになったのか、その理由は生き残れないわけでもないのに、意識のある生物を殺して食べたくないからということだ。すでに肉も魚も虫までも食べたから、もう食べないと決心したのだそうだ。
 ドイツには肉を使わずに、大豆蛋白や小麦のグルテンを使ったソーセージなど、肉とほぼ同じ味がしながら、肉や魚を一切使っていない製品が多数ある。しかも、値段が特に高いわけではない。それに対して、日本ではヴィーガンどころかベジタリアンもあまりいないから、専門店で購入すると、ひどく割高になるそうだ。
 日本で肉や魚を一切とらないで生活するのは、容易なことではない。一見動物性の成分を含まないように見える味噌汁や日本そばにしても、鰹や煮干しの出汁が入っている。煎餅は大丈夫かというと、肉や海老のうま味が入っていたりする。ドレッシングにも、うま味成分として動物性蛋白が入っている。
 アミノ酸と表示されている製品は、すべて動物から抽出されたものである。だから、肉や魚をとらない生活を、日本で徹底しようとすると、余分な費用がかかるだけでなく、味気ない食事をするしかなくなる。
 ドイツ人の彼がベジタリアンになった理由は、意識のある生物を殺したくないということだ。卵や乳製品、発酵させたヨーグルトなら食べられる。それに関連して、友人が「クラゲは脳がないから食べられるか」と尋ねたそうだ。確かに脳はないけれども、日本人や中国人のように、クラゲを食べる気にはならないそうだ。ただ、彼も肉の味が嫌いなわけではない。おいしいのは分かっている。だから、人造肉が開発されるのを待ち望んでいるということだ。
 それは大豆蛋白で味を肉に似せた物ではなく、動物の細胞を増殖させた人造肉である。ビル・ゲイツが普及させようとしている肉である。ただ、増殖が止まらないようにした人造肉は、癌細胞で出来ているらしい。それを食べた人間はどうなるのだろうか。加熱した癌細胞は蛋白質の固まりに過ぎないのか。遺伝子組み換え技術を用いているために、やはり食べた人間の癌を誘発するのだろうか。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:46| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高野敦志編『高野邦夫詩撰』(pdf)

 高野邦夫は昭和3(1928)年、現在の川崎市幸区に生まれました。太平洋戦争末期に予科練に入隊。戦場に送られる前に終戦を迎えました。戦後は国語の教員を務めるかたわら、詩を書き続けました。日本詩人クラブや俳人協会の会員でした。平成9(1997)年、敗血症で亡くなりました。享年68歳でした。生前刊行された父の詩集、および遺稿から選び出した詩篇を『高野邦夫詩撰』としてまとめました。今回はパソコンでも簡単に開けるpdf版をアップロードいたします。パソコンに保存してからご覧下さい。
 なお、iTunesでダウンロードした場合、マイミュージックの下にiTunesのフォルダがあり、iTunes Music、その下にpodcasts、さらにその下のフォルダにpdfファイルは入ります。ダブルクリックすれば、Adobe Readerですぐに読めます。フルスクリーンモードで表示すると、モニターでも読みやすいと思います。下のリンクをクリックして下さい。
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以下に高野邦夫の著作を挙げます。

詩集

『寒菊』(1962 五月書房)
『氷湖』(1978 昭森社)
『燦爛の天』(1980 昭森社)
『定時制高校』(1982 昭森社)
『川崎』(1983 昭森社)
『修羅』(1984 昭森社)
『彫刻』(1985 昭森社)
『曠野』(1985 芸風書院)
『銀猫』(1986 昭森社)
『日常』(1987 昭森社)
『川崎(ラ・シテ・イデアル)』(1989 教育企画出版)
『短日』(1991 吟遊社)
『峡谷』(1993 吟遊社)
『鷹』(1994 吟遊社)
『敗亡記』(1995 吟遊社)
『廃園』(1998 遺稿 吟遊社)

句集

『高野邦夫句集』(1987 芸風書院)


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