セッション2は「エントリーディレクターと会う」である。エントリーディレクターとは、地上に生まれる前に手助けしてくれる非物質的存在だという。実際にコンタクトを取ろうとしているのだが、なかなか姿を現さない。瞑想中に声を聞いたりするのが、どうやら苦手なのである。
瞑想中に神仏の声が聞こえるというのを、禅では魔境として一切無視するように教えている。その影響かもしれない。その代わり、自分の内心の声は聞こえるし、夢の中でアドバイスを受けることもある。とにかく、心の奥から聞こえてくる声に耳を澄ませればいいのだろう。
僕は若い頃、夢の中で目に見えない存在に導かれて、前世の自分の墓に連れていかれた。前世の自分も恐らく、文学が好きだったようだが、十分に書く機会を与えられないまま、若くして死んだようである。僕が物心ついた頃から、物語を書き始め、小説家になりたいと思い続けてきたのはそのためだろう。
なぜ自分は両親の家に生まれたのか。父は詩人で教師をしていた。文学者としての生き方を学べ、文学を学ぶことを許してくれる家庭を選んだのだと思う。文学につきまとう葛藤、怒り、深酒、闘病を目の当たりにしたし、母が悩み苦しんだのも間近に見てきたので、この両親を選んで生まれてきたというのは本当だと思う。
僕は若い頃、某文学賞を受賞し、有頂天になったのであるが、初めて投稿しての受賞だったので、方法論も理解していなかった。それが創作のスランプの始まりだった。日本語教師になった後、文学作品を言語学の方法で研究する表現論、文体論を学び、それと同時に創作の方法も探究してきた。これは正攻法だったのかもしれないが、研究に没頭するあまり、創作の方がおろそかになっていた。今悔いているのはその点である。
なお、転生が事実だとすると、魂は自分の親を選び、肉体はその親の体質を受け継ぐということになる。「親ガチャ」などという流行語があるが、子供は親を選んで生まれてくるのであって、全くの偶然でその家に生まれたわけではない。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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