2022年12月05日

星新一の「薬」

 博士はノーベル賞を狙って、新薬の開発に取り組んでいた。ついに、若返りの薬を発明したのだが、誤って飲んでしまった。このままでは若返りが進みすぎて、赤ちゃんになってしまう。タイムマシンロボットを起動して、この部屋の時間だけを進めれば、元に戻れると思うのだが、リモコンに手が届かないうちに、赤ちゃんに戻ってしまう。
 そこに、秘書の女性がお菓子を持って帰って来た。女性の靴にリモコンのスイッチが当たり、博士は無事に元の姿に戻ることができたが、秘書の女性は老婆となり、お菓子は腐ってしまったという落ちである。
 中国の皇帝の場合、若返りのために水銀を飲んで、かえって中毒で死亡する例が後を絶たなかった。日本の昔話には、桃を食べて老夫婦が若返り、子供を作ったとか、滝の水を飲んで若返ったおじいさんを見て、おばあさんが飲み過ぎて赤ちゃんになったとかいう話が伝わっている。不老不死は中国人や日本人にとっては、究極の願いだったのである。
 若返りに関しては、欧米人も無関心ではなかった。ただ、黒魔術で赤ちゃんを犠牲にして、魔女が秘薬を作るとか、おどろおどろしい話が伝わっている。それは伝説ではなく、子供を虐待して抽出するアドレノクロムを、現代の政治家や芸能人も使ってきたという。ただし、一旦使用して中断すると、目の周りに痣ができて、急激に老化が進むという。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 00:38| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高野敦志編『高野邦夫詩撰』(pdf)

 高野邦夫は昭和3(1928)年、現在の川崎市幸区に生まれました。太平洋戦争末期に予科練に入隊。戦場に送られる前に終戦を迎えました。戦後は国語の教員を務めるかたわら、詩を書き続けました。日本詩人クラブや俳人協会の会員でした。平成9(1997)年、敗血症で亡くなりました。享年68歳でした。生前刊行された父の詩集、および遺稿から選び出した詩篇を『高野邦夫詩撰』としてまとめました。今回はパソコンでも簡単に開けるpdf版をアップロードいたします。パソコンに保存してからご覧下さい。
 なお、iTunesでダウンロードした場合、マイミュージックの下にiTunesのフォルダがあり、iTunes Music、その下にpodcasts、さらにその下のフォルダにpdfファイルは入ります。ダブルクリックすれば、Adobe Readerですぐに読めます。フルスクリーンモードで表示すると、モニターでも読みやすいと思います。下のリンクをクリックして下さい。
kunionoshi.pdf

 なお、パソコンのiTunesで「購読」したり、iOSのアプリpodcast(https://itunes.apple.com/jp/app/podcast/id525463029?mt=8)でマイpodcastに登録すれば、確実に新しいエピソードが入手できます。

以下に高野邦夫の著作を挙げます。

詩集

『寒菊』(1962 五月書房)
『氷湖』(1978 昭森社)
『燦爛の天』(1980 昭森社)
『定時制高校』(1982 昭森社)
『川崎』(1983 昭森社)
『修羅』(1984 昭森社)
『彫刻』(1985 昭森社)
『曠野』(1985 芸風書院)
『銀猫』(1986 昭森社)
『日常』(1987 昭森社)
『川崎(ラ・シテ・イデアル)』(1989 教育企画出版)
『短日』(1991 吟遊社)
『峡谷』(1993 吟遊社)
『鷹』(1994 吟遊社)
『敗亡記』(1995 吟遊社)
『廃園』(1998 遺稿 吟遊社)

句集

『高野邦夫句集』(1987 芸風書院)


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