2022年11月24日

星新一の「夜の事件」

 遊園地の入口に案内嬢のロボットが立っていた。そこに地球を侵略しようとする宇宙人が現れた。宇宙人はロボットを地球人だと、思い込んでしまった。
 まず、脅かすために笞で叩いたがびくともしない。銃で撃っても弾を撥ね返してしまう。奥の手はスケベなおじさんのセクハラで、女の子の腋の下をくすぐるというものだった。
 ロボットだから、当然何も感じない。それを見た宇宙人は、地球を侵略する意欲を失ってしまった。ロボットによって、地球は救われたという話である。
 これは二十世紀の鋼鉄製のロボットだから、宇宙人を撃退できたのであって、人間のような繊細な動きをする精密なロボットだったら、笞で叩くだけで故障してしまうかもしれない。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:33| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする