2022年11月23日

星新一の「きまぐれロボット」

 博士の研究室をお金持ちのエヌ氏が訪れた。身の回りの世話をしてくれるロボットを譲ってもらい、別荘で働かせることにした。ロボットはおいしい夕食を作り、優美な女性に変身してエヌ氏を楽しませたが、突然、機関銃をぶっ放す。エヌ氏は命からがら逃げ出した。
 それ以来、ロボットは事件を起こすので、エヌ氏は代金を返せと博士に迫った。それに対して、ロボットは故障していない、あの方がずっと人間的で、人を退屈させないというのである。ロボットに人間の代わりをさせるなら、多少はきまぐれであった方がいいかもしれないが、機関銃をぶっ放すような物騒なロボットなら要らない。
 ただ、現在は鋼鉄のロボットではなく、限りなく人間に近い動きをするロボットが開発されている。人の表情もまねるので、離れた位置にいたり、映像を通したりした場合、本物の人間と区別できない。余りに精巧に出来ているため、本物の人間の方がロボットに見えてしまいかねない。さらに、生身の人間をロボット化するために、マイクロチップを埋め込んで操作する研究まで行われているらしい。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:26| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする