現れた悪魔に対し、エヌ氏は壱万円札を一万枚作るように頼んだ。それを銀行に持っていき、預かってもらうことにした。行員はどこでこの大金を手に入れたかと問い質した。というのも、持ち込んだ壱万円札はすべて番号が666666だったからである。これは悪魔の数字666を重ねたものであり、エヌ氏はまんまと偽札をつかまされてしまったのである。
物語はここで終わる。エヌ氏は紙幣偽造の容疑で逮捕されるだろう。しかも、悪魔に物を頼むということは、魂を売り渡すことである。たとえ一時的に良い思いをしたとしても、自身の魂を売ってしまえば、悲惨な最期が待ち構えているのだ。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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