ところが、パル星に到着すると、薄暗い空に焼け焦げたような風景、岩蔭からは骸骨が現れた。強力な放射能が検知されたことから、核爆発が起きたことが分かった。火山弾がスタービジョンに衝突して、中継は中断されてしまった。パル星は桃源郷どころか、反ユートピアだったとして、人類によるリゾート化計画は頓挫したのだった。
実は、これはパル星に住む宇宙人が、スタービジョンに廃墟の模型を見させ、人類による侵略を未然に防いだということだった。パル星は野山に花咲く、文字通りの桃源郷だったのだ。
物語はここまでである。他の星からの訪問者が、善意を持つとは限らないのに、人類は地球の情報を無人探査機に搭載し、太陽系の果てまで飛ばしてしまった。これによって、人類は自らの手で侵略者を招いてしまいかねないという。
まあ、これはこの星が球形で、宇宙にロケットを飛ばしているという前提での話だが。月や火星の映像がフェイクであることが明らかになり、宇宙そのものの存在も、理論上の仮説でしかないのが真相らしい。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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