2022年10月27日

星新一の「リオン」

 動物学者のK博士は、リスとライオンを掛け合わせた動物を作り出した。リスのように可愛く大人しく、ライオンのように強く勇敢な動物だった。
 それに感心した植物学者のS博士は、ブドウとメロンを掛け合わせた植物を作ることにした。メロンがブドウのようにたくさんなることを期待して。ところが、ブドウがメロンのように一つしかならなかった。
 これは昔話によくあるパターンで、成功した人の物真似をしてもうまくいかないというものだ。笑い話の一つなのだろうが、現実の社会には、マッドサイエンティストがいて、人工的に危険なウイルスを生み出したり、人間と動物の遺伝子を組み合わせて、キメラ(合成獣)を作り出しているという。笑い話では済まされないのである。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:14| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする