2022年10月26日

星新一の「猫と鼠」

 若い男が中年の男に弱みを握られている。若い男が女性を殺したところを、中年の男に見られたからだった。中年の男は口止め料として、何度も稼いだ金を搾り取っている。
 若い男は我慢ができなくなる。中年の男の殺害を試みるが、中年の男は自分が殺されれば、若い男の以前の犯行が明かされた上に、自分を殺害したことで死刑は確実だと答える。
 それに対して、若い男は中年の男のそっくりさんを見つけていた。中年の男を殺害しても、事件扱いされないだろうと考え、ナイフで刺し殺してしまう。
 身代わりの男は何も知らなかったのだろうか。そこに、あなたの殺人を目撃したから、口止め料を出せという電話がかかってくる。電話をかけてきた男は、二人を殺した若い男なのだろう。身代わりとなった男は、わけも分からずに、若い男に金を返していくという筋書きなのだろう。
 窮鼠猫を噛むということわざを、ドラマ化したものである。ただ、身代わりの男が、なぜそんな役を引き受けたのかがよく分からない。実際に殺人を犯していたから、そんな役をやらされたのだろうか。ドラマを見た限りでは、その辺が合点がいかない。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:11| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする