2022年10月23日

星新一の「ねらわれた星」

 なめくじのような姿の宇宙人が、地球を侵略しようとする。動き回っている人間を見て、「気持ち悪い」と言って大笑いする。自分たちのことは棚に上げて。地球に下りていき、一匹人間を捕まえて皮をはぐことにした。皮が何で溶けるかを調べ、地球に大量に散布することにした。
 薬剤がまかれると、地上ではパニックが起きていた。世界中の男女の服が溶けて、裸になってしまったからだ。宇宙人たちはその様子を眺めているうちに、喜んでいる人間を発見した。異性の裸が見られたからだろうか。
 皮が溶ける薬をまいて喜ぶ奴がいる星を、宇宙人は気味悪がって去ることにした。危機一髪で地球は救われたという笑い話である。服が溶けるぐらいなら、髪の毛や肌もダメージを受けないはずがないのだが。
 とはいえ、空中から有毒な薬剤がまかれているのは、現実なのだから笑ってばかりもいられない。ケムトレイルは気象操作のためとか、医療利権のためとか言われている。重金属で雨を降らしたり、アレルギー患者を増やしたり、細菌をまいて人体実験をしたりしている。それをしているが宇宙人ではなく、地球人なのだから、救いようがない事態と言わざるを得ない。


「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:21| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする