2022年10月25日

宇宙は振動するエネルギー

 仏教では現象には実体がないと考える。この世界に実体があると思うから、さまざまな苦しみが生じるのである。実体がないというのは、この世界がホログラムだということである。それなら、なぜ世界を物質的に知覚することができるのだろうか。
 この世界に存在するのは振動だけである。静止しているものは何もない。あらゆる物が動き、振動しているのである。つまり、宇宙全体がエネルギーだということだ。密度の高い振動状態では光となり、低い振動状態では物質として現れる。仏教では地水火風の次に来るのが空である。空というのは何もないということではない、振動であり、エネルギーであり、光の状態を表している。
 時間というものも幻想で、実際には過去、現在、未来がまさにこの瞬間に起こっているのである。この瞬間の中に過去、現在、未来が分かちがたく結びついているわけだが、現象の中では過去、現在、未来の順に起こるように思ってしまう。現象にとらわれている人間から見れば、時間が実体あるものとして、一方に流れていると感じるのだが、実際には、エネルギーの振動が存在しているだけである。
 では、エネルギーの振動が、世界として感じられるのはなぜが。振動を現象としてとらえるのは、人間の意識である。意識が振動を物質として認識させているのである。それが肯定的、否定的のいずれの姿をとるかを選択しているのも意識である。
 過去、現在、未来が結びついているからこそ、意識は過去の影響を受けると同時に、現在において未来を選択しているのである。ただ、実際には、多くの意識が存在しているので、必ずしも個人の望むようには、未来は生起しない。多くの意識が望むように、エネルギーは物質化するからである。


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2022年10月24日

星新一の「万能スパイ用品」

 敵国のミサイルの秘密を探るために、スパイが呼び出される。敵国に侵入するのは一人だが、万能スパイ用品があるので、大丈夫だろうというのである。
 外見はアナログカメラだが、ラジオ、暗号無線、バリカン、養毛剤、ワイヤー、カッター、催涙ガスまで中から出てくる。これで本国と連絡を取りながら、変装をしてミサイル基地に侵入し、警備員と戦えというのである。
 ただ、肝心のミサイルを撮影する機能が、カメラ型の万能スパイ用品には備わっていなかった。そこで、携帯電話で写真を撮ってこいという落ちである。
 実際に軍事施設に侵入して、外見を写真に撮れたとしても、ミサイルの機能が分からなければ意味がない。外見がいかに頼りにならないかは、カメラを「万能スパイ用品」に仕立てたという前提からも明らかである。単なる笑い話に過ぎないと言うしかない。


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2022年10月23日

星新一の「ねらわれた星」

 なめくじのような姿の宇宙人が、地球を侵略しようとする。動き回っている人間を見て、「気持ち悪い」と言って大笑いする。自分たちのことは棚に上げて。地球に下りていき、一匹人間を捕まえて皮をはぐことにした。皮が何で溶けるかを調べ、地球に大量に散布することにした。
 薬剤がまかれると、地上ではパニックが起きていた。世界中の男女の服が溶けて、裸になってしまったからだ。宇宙人たちはその様子を眺めているうちに、喜んでいる人間を発見した。異性の裸が見られたからだろうか。
 皮が溶ける薬をまいて喜ぶ奴がいる星を、宇宙人は気味悪がって去ることにした。危機一髪で地球は救われたという笑い話である。服が溶けるぐらいなら、髪の毛や肌もダメージを受けないはずがないのだが。
 とはいえ、空中から有毒な薬剤がまかれているのは、現実なのだから笑ってばかりもいられない。ケムトレイルは気象操作のためとか、医療利権のためとか言われている。重金属で雨を降らしたり、アレルギー患者を増やしたり、細菌をまいて人体実験をしたりしている。それをしているが宇宙人ではなく、地球人なのだから、救いようがない事態と言わざるを得ない。


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