2022年09月29日

星新一の「古風な愛」

 一見すると、星新一の作風とは異なるドラマである。売れない俳優が、由緒ある家柄の女性と知り合い、恋愛関係となり、お互いに結婚したいと思うようになる。
 ところが、父親は俳優のような不安定な職業の男に、大切な娘をやれないと言う。ついに、二人は心中を決意して、ホテルで毒薬を飲んでベッドに横たわる。
「ずっと一緒にいられるのね」
 女はうれしそうにほほ笑む。毒薬を飲むと、抱き合ったままベッドに横たわる。ところが、しばらくすると、男はベッドから起き上がる。実は男は毒薬を飲んでいなかったのだ。俳優として、心中の場面を演じていたのである。
 何でそんなことをしたのか。実は、女は不治の病に冒されており、父親は結婚を許さないことで、娘を心中という形で、最高の幸せの中で死なせてやりたかったというのだ。父親は男に心中を演じてくれたことで、約束の金を渡そうとするが、男は要らないとして拒絶する。女を愛して心中したかったことは真実であり、それまで演技だったということが、自分でも許せなかったからである。
 ただ、こんな筋立て自体に、無理があるのも事実である。男は心中を装って女を死なせたとして、警察に逮捕されるはずである。心中もそんな甘っちょろいものではない。ナイフで娘が刺されるかもしれない。毒薬でも七転八倒して苦しむだろう。二人の結婚を許してやり、妻としての喜びを味合わせてから、一日でも長く生きさせてやるのが父親の愛情というものだ。所詮は作り話なんだよという批判はあるだろう。


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2022年09月28日

竜門峡ってどこにある?(5)

 友人が竜門峡に行きたいと言い出したのは、高アルカリ性の温泉がそばにあるからだった。やまと天目山温泉はPH10.3で、神奈川県厚木市の七沢温泉よりも強いアルカリ性を示す。
 入口で桃のジュースを飲んで、一休みしてから温泉に入ることにした。ロッカーが小さいので、貴重品以外は休憩所に置いておいた。
 内湯には源泉のままのぬる湯や、ジェットバス、大浴槽がある。階段を下っていった先に露天風呂があった。確かに滑らかな気はするが、七沢温泉ほどではない。加水しているのかもしれない。(つづく)


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posted by 高野敦志 at 01:26| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月27日

今日は安倍元首相の国葬

 岸田首相は国葬を利用した弔問外交を行うために、暗殺された安倍元首相の国葬を決定したのだが、国民にとっては、韓国統一教会の広告塔だった人物に、どうして法的根拠もない国葬を行わなければならないのかと、はなはだ評判が悪い。
https://twitter.com/ubieman/status/1547846596041543680?s=20&t=jQV1dgBM0aj25itCk6lqvg
 すでに家族による葬儀、韓国統一教会による葬儀も終わっており、岸田首相による国葬に続いて、山口県による県民葬の実施も検討されているという。生前、安倍元首相は、国家は自分であるとするルイ十四世の言葉をまねたり、夫人の昭恵さんまでも、国母であると言い出したり、国王気取りと国家の私物化がひどかった。その上、葬儀まで税金で行うなんて、自民党員にとっては、安倍首相は日本国王みたいな存在だったのだろう。
 安倍元首相の父、安倍晋太郎は、生前自分は朝鮮人だと公言したとされ、李氏朝鮮の末裔、李晋だったという説がある。安倍氏の祖父岸信介は、統一教会を韓国から日本に導入した人物である。安倍元首相と韓国の関係の深さは、計り知れないほどであるが、安倍氏の国葬に「泣き屋」のアルバイト募集がされていた。「泣き屋」というのは、葬儀で大声で泣くことで、悲しみをあおる商売であり、朝鮮半島の葬儀ではよく呼ばれる。悲しみをこらえる日本の風習とは明らかに異なる。安倍元首相がどれだけ朝鮮半島と密接につながっていたかが、象徴的に伝わってくる。
https://twitter.com/dark2light_Jp/status/1574268596825772033?s=20&t=jQV1dgBM0aj25itCk6lqvg
 国葬に合わせて、会場の武道館周辺は、交通規制が敷かれ、警察による検問や持ち物検査などが行われる。G7の首脳は誰も来ない。イギリスのエリザベス女王の国葬が行われたばかりで、週に二度も国を空けられないためだという。岸田首相の思惑は、ことごとく裏目に出たと言うしかない。
 その一方で、安倍元首相の国葬は、日本における戒厳令のようなもので、アメリカ大統領選挙での不正に協力した政治家などの逃げ道を塞いで、一斉逮捕するための口実だという説まで出てきた。その真偽はいずれ明らかになると思われるが、隣国の中国で習近平国家主席に対するクーデターが起こるなど、緊迫した国際情勢を考えると、そのような推測が出て来るのも分からないではない。


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posted by 高野敦志 at 02:44| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする