暢子には智という幼友達がいて、暢子のことをずっと慕ってきたのだが、その思いが通じず、暢子は和彦と結ばれてしまった。智が気の毒でならないと思った人は多いだろう。しかし、恋愛は二人の問題だから、やむを得ないことではある。せめてそっとしておいてあげるべきだろう。
ところが、暢子と和彦の結婚式の当日に、暢子の妹歌子が仮病を使って、東京の会場まで智を付き添わせ、披露宴に無理やり出席させたばかりか、祝福のメッセージまで言わせたのである。これはあまりに智の気持ちをないがしろにしてはいないか。しかも、秘かに智を慕っていたはずの歌子に、智をだます役をさせている。病弱の歌子を置いて、母の優子はなぜ一人で東京に行ってしまったのだろう。智の東京行きの交通費は、智自身が払う羽目になったのではないか。
結婚式と披露宴の扱いはどうなっているのだろうか。結婚式場を借りずに、イタリア料理店で結婚式を挙げたことにしたのか。無宗教で儀式なしにして、三三九度もしなかったのか。披露宴しかやらなかった設定にしか見えない。新郎の和彦はお人形さんみたいに座っているばかり。結婚に大反対した和彦の母の豹変ぶりにも、ドン引きしたという声も出た。イタリア料理店で沖縄料理ばかり出てきて、披露宴の途中で暢子が「私がやりたいお店は沖縄料理のお店」と言い出した。イタリア料理店のオーナーで暢子を育ててきた房子が「えっ」と言った。それならば、イタリア料理店での修業は何だったのだろうか。
ドラマはあと一月半続くのだろうが、この時点で結婚するのは遅すぎはしないか。どのような結末を想定してシナリオは書かれているのだろうか。披露宴の設定がひどすぎて、拍子抜けした視聴者が多いのではないか。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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