一説によれば、限界を感じても自暴自棄にならず、活動を休止して腕を磨いてきたおかげだという。また、ヨーガの修行を行ってきたことも、健康の維持のみならず、太い音色を出し続けるのに役に立ってきたようだ。
1959年から3年間活動を休止していたロリンズは、ニューヨークのウィリアムズバーグ橋で、練習を積み重ねてきた。復活後に録音されたのがこのアルバムで、タイトルのThe Bridge 橋はそれにちなんだとされる。
1曲目のWithout Songと2曲目のWhere Are Youは感傷的で、ロリンズには珍しく甘美な演奏をしているが、3曲目のJohn S.では180度転換して、きわめて力動的で変化の激しい演奏をしている。4曲目のThe Bridgeは目まぐるしい即興演奏に、ダイナミックな強さが加わり、橋で練習を重ねた新境地を示している。5曲目のGod Bless the Childでは内省的で穏やかな演奏に戻り、6曲目のYou do something to Meでは、陽気で自由な演奏に変わっている。
一つのアルバムでこれほど多彩な側面を盛り込んだのも、3年間の休止期間に得たものを、すべて盛り込もうとした意欲の表れだろう。一本調子な過去のアルバムとは一線を画す、大きな成果を披露している。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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