大森望の『SFの書き方』は、東浩紀氏の株式会社ゲンロンで、大森望氏を主任講師に迎えて、第一線で活躍するSF作家が、SFの特徴や書く際のコツについて話した講義をまとめたものである。SFにとっては、読者を驚かせる仕掛けが必要である。そのためには、過去の作品で使われた仕掛けは使えない。推理小説が使い古されたトリックを使えないのと同じである。
純文学とは異なり、SFではどのような作品なら、読者が感動するかを考える。結末を決めたら、そこから物語の展開を考える。梗概を作成することが重要で、こんな話が書きたいとアピールすることで、編集者の理解を得ることもできる。新人賞で梗概を求められたら、結末まで書かないと、選考委員に読んでもらえない。応募数が多いので、梗概がよく書けている作品でなければ、きちんと読んでもらえないからだという。
実際に作品を書く上での、細かな注意事項などは、本書に詳しく説明されている。今までSFを書いたことがない人には、大いに参考となるとともに、SFの創作にこれほど多くの人が挑戦しているのかと驚かされる。
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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