2022年01月30日

中条省平の『小説家になる!2』

 フランス文学者中条省平氏の小説作法第二弾である。中条氏自身は小説は書かないが、「灯台もと暗し」の作家志望者にとっては、編集者からされるような、客観的な指摘をしてもらえる。
 今回は神話やミステリー、マンガ、比喩など幅広い問題を扱っている。ここで注意しなければならないのは、海外文学に学ぶ際の問題である。日本文学だけ扱っていると、どうしても視野が狭くなる。海外の作家の常識に囚われない冒険が、新たな文学を生み出してきたわけだが、文章そのものについては、海外文学に学ぶ際には注意を要する。
 海外文学を翻訳で読む場合、すでに原文とは異なるものを読んでいる。翻訳が直訳の場合、日本語としてはいびつな文章を読んでいるのだ。不自然極まるものや、文学臭がひどがったり、紋切り型の表現が使われていたりする。これは若い頃に僕自身がフランス文学を翻訳で読み、強い影響を受けて、自分の日本語が壊れそうになった経験があるからである。
 中条氏はくだくだしい描写をするなと言う。物語の本筋と異なる描写をすると、そこで物語の時間が停止してしまうと。小説の醍醐味が描写にあると思っている者が陥りやすい罠である。会話を軽視したり、心理描写にこだわったりするのも。
 中条氏の指摘は、ある程度小説らしいものが書けるようになった人には、大いに啓発的である。川端康成の『眠れる美女』や室生犀星の『蜜のあわれ』にしても、文豪が晩年に到達した世界であり、初学者にはあまり参考にならないが、一線を越えられずにいる自分のような人間には、大いに示唆的である。
 なお、本書はメタローグから刊行され、のちにちくま文庫で『小説家になる』と改題された。メタローグで刊行された『小説家になる』は、ちくま文庫では『小説の解剖学』と改題されている。


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2022年01月29日

知られざる猫島、扇島の猫たちが大量に餓死しかねない

 川崎市川崎区と横浜市鶴見区にまたがる人工島が扇島である。京浜運河を掘ったときの土砂が堆積して浅瀬となったところを、埋め立てたもので、昭和30年代には扇島海水浴場もあった。
 以前は出入りの制限はなく、バスに乗って海底トンネルをくぐり、一般人でも扇島に渡ることができた。ところが、テロ防止という観点から、現在では一般人の立ち入りや写真撮影が禁止されている。港湾施設を撮影すると逮捕されるのは、戦前の日本や中国、北朝鮮の話ばかりと思っていたが。
 ここにある製鉄所は2023年には閉鎖されて無人になるが、そこに約1000匹の猫が暮らしている。会社側は動物愛護団体の猫保護には消極的で、立入禁止の姿勢を崩していないという。交渉の末、現在は会社側が餌やりを行っているが、餌の量が圧倒的に少なく、寒さの中で餓死の危険にさらされている。
 扇島から人の姿が消えた後は、猫たちも放置されて大量に餓死することになりかねない。立入禁止に固執するのは、会社側の理由というより、テロ防止という行政側の都合によるものだろう。それならば、動物愛護の観点から、川崎市や横浜市の職員が企業側と交渉し、置き去りにされて餓死の運命にある猫たちの救出に、乗り出すべきではないだろうか。


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2022年01月28日

トランプ大統領が復活する前に

 マスコミは依然として、アメリカの現大統領はジョー・バイデンだと主張し、岸田首相との会談予定まで報道している。しかし、テレビに登場するのは、ジョー・バイデン本人ではなく、そっくりさんの俳優だという。本人が重態になってしまったからだとされる。
 ただ、公式にトランプ氏が大統領として復活する前に、バイデンの失脚とともに、戒厳令によってアメリカ合衆国に軍政が敷かれるらしい。それとともに、一部の地域で大停電が発生し、世界中で大量逮捕が行われるようだ。
 各国語による世界緊急放送は、8時間の番組を1日3回10日間流すとのこと。インターネットも衛星経由に切り替えるため、一時停止される。メールも電話も使えなくなるらしい。


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