2018年06月10日

「は」と「が」の使い分け(第3版)

 日本人が何気なく使っている「は」と「が」は、外国人の日本語学習者には、なかなか習得することが難しい。同様の区別がある韓国語の話者なら、すぐに理解してもらえるが、中国人や欧米人には、煩雑すぎてなかなか理解してもらえない。読んだり聞いたりする分には問題なくても、いざ表現する段になると、上級レベルの学生でも間違えてしまうことが多い。
 古代の日本語では主題の「は」は、用いられていたが、主格の「が」の位置には何も現れなかった。「我が国」の例に見られるように、現代語では所有の「の」に相当する表現として、「が」は用いられていたのである。

 色は匂へど散りぬるを(現象である花は咲いても散ってしまうのに)「いろは歌」

 むかし、男ありけり。(昔、男がいた。)「伊勢物語」

 外国人は初級で「は」と「が」を習うのだが、基本的な用法を習得しないまま、さまざまな用例にぶつかって、混乱してしまうことが多い。とりあえず辞書を見れば、文法的な説明は書いてあるのだが、細かく分類してあるので、途方に暮れてしまいがちである。外国人に微妙な使い分けを教える場合は、要点をとらえて、これだけ知っていれば、九割方は正しく使いこなせるようにするのが、実用的な教え方である。
 留学生に「は」と「が」の使い分けを、分かりやすく説明してほしいと頼まれたので、試みに資料を作ってみた。外国人の中級・上級レベルの学生に教える場合や、日本語学習者で使い分けの区別を確認したい場合は、以下のリンクでpdfの文書を開いてみてほしい。
watoga.pdf

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2018年06月08日

阿蘇は生きている(2)

 さて、別府駅からは日豊本線で大分駅に出た。そこから豊肥本線のあそ4号に乗り込んだ。本線といっても単線で非電化、ディーゼルカーが大野川沿いの山あいを走っていく。北海道のローカル線みたいなもんだ。先頭の車両の最前列に座っているので、非常に見晴らしがいい。
 阿蘇駅に到着した。阿蘇中岳の火口を見たいと思ったが、ロープウェイが濃霧のため運休になっていた。そこで、草千里にある阿蘇火山博物館を見に行くことにした。客が僕一人なので、バスはなかなか発車しようとしない。
 およそ10分遅れの3時半に出発。濃霧の中を走っていく。何となく不安な気がした。真っ白な霧の中に、ただ一人取り残されてしまうような。山腹の料金所で、運転手は係のおばちゃんと熊本弁でおしゃべりしている。下方には阿蘇のカルデラに広がる田畑や町並みが見渡せる。ようやくのどかな気分になってきた。(つづく)


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posted by 高野敦志 at 00:42| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ぼくはネコなのだ(ePub)

 夏目漱石の『吾輩は猫である』のパロディーです。のらネコの兄弟が母親に見捨てられた後、もう若くない兄妹と老母の家に棲みつく中であった事件を、ユーモラスに描きました。子ネコが成長する姿を楽しんでいただけたらと思います。ネコ好きの方は、ぜひご覧になって下さい。
 以下のリンクからダウンロードしてください。
I_am_a_cat.epub

 iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。
 IEでダウンロードした場合は、拡張子をzipからepubに変えて、下記のアプリでご覧下さい。

 ePubはiOSのiPadやiPhoneなどで読むのに適した形式です。iBooksなどでご覧下さい。Windowsでは紀伊國屋書店のKinoppy(http://k-kinoppy.jp/for-windowsdt.html)が、最も美しくePubのファイルを表示します。

 ブラウザからePubを開く場合、Edgeならプラグインなしで読めます。Googleのchrome(https://www.google.co.jp/chrome/browser/desktop/index.html)なら、プラグインのReadium(http://readium.org/)をインストールして下さい。
 firefox(https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/)にもプラグインのEPUBReader(https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/epubreader/)があり、縦書きやルビなどにも対応しています。

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posted by 高野敦志 at 00:30| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする