2019年01月12日

高野邦夫詩集『寒菊』(pdf)

 高野邦夫が1962年(昭和37)2月に、五月書房から出版した処女詩集『寒菊』を電子書籍化したものです。恋愛から失恋、工員の生活、妹への思い、やがて訪れるはずの死について描いています。
 1928年(昭和3)に生まれた高野邦夫は、太平洋戦争末期に予科練に入隊し、復員後は自動車工場の工員を経て、日本大学に入学、卒業後は中学、高校の教員として働きながら詩作を続けました。日本詩人クラブ、俳人協会の会員でした。1997年(平成9)に敗血症で亡くなりました。

今回はパソコンですぐに見られるpdfをアップロードします。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。
 ePubではWindows10のバグで、縦書きの―(ダッシュ)が横向きになってしまいましたが、pdfではダッシュの部分は罫線で表示し、問題を回避しています。当初のePubでの誤植も直しています。
 以下のリンクからダウンロードしてください。
kangiku.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。

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「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:43| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月11日

渋谷メルトダウン

 学生がSNSの「渋谷メルトダウン」というInstagramを紹介していた。食堂で丼に顔を突っ込んで寝ていたり、電車の床や駅の階段で倒れ込んでいたり、ひどい場合には、路上で大の字に寝ている。学生、サラリーマン、OLなど、泥酔して意識を失ってる人ばかりを、日本在住のオーストラリア人が撮影して、Instagramに公開しているものである。
 それについて学生は、日本という国の治安の良さを挙げていた。無防備な姿で寝ていれば、海外だったら、たちまち犯罪の餌食にされてしまう。以前、インド人に聞いた話だが、インドでは泥棒が犯罪目的で、駅の電源を切ってしまうことがあるそうだ。真っ暗になった途端、人々は取られまいとして荷物を胸に抱きしめる。
 それと比べたら、確かに日本は治安がいいのだが、「渋谷メルトダウン」のタイトルが何を暗示しているかについては、学生の文章では触れられていなかった。これには日本人に対する批判が込められているのに。
 ただ泥酔している人を撮影しただけなら、「渋谷の酔っぱらい」でも良かったはずだ。日本人の多くは気づいていないようだが、海外では福島第一原発の爆発と原子炉のメルトダウンが、人々の大きな関心の的になっている。原発の事故は現在進行中であり、原子炉が底抜けて地盤を溶かし、いかなる大惨事を引き起こすかも分からない。
 日本文化は繊細で奥深い、日本人は思いやりがあって、和の精神を重んじるとか、よく言われるが、原発事故のような想像を絶する事故が起きると、判断能力が麻痺してしまうようだ。せっかく集めた放射能汚染土は、ビニール袋に入れられたまま放置されている。袋には穴が開いた物も多く、海岸線に延々と並べられている。津波でも来ようものなら、膨大な量の汚染土が太平洋に流れ去るだろう。
「渋谷メルトダウン」というタイトルは、原発事故の実態から目をそらす日本人に、冷ややかな視線を向けているのだ。メルトダウンしたのはフクシマだけではない。日本人もぶっ壊れているのだと。


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posted by 高野敦志 at 03:29| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バタイユ Bataille 試論(pdf)

 20世紀フランス文学の重要な作家・思想家のジョルジュ・バタイユ Georges Batailleを、文学と哲学の両面から紹介した「バタイユ試論」を、パソコンですぐに開けるpdfで配信します。バタイユは「私は哲学者ではない聖者だ。でなければ狂人だろう」と書き、サルトルから「新しい神秘家」として批判されながらも、フランス思想文学の作家として多くの著作を残しました。
 本書はバタイユの短編『マダム・エドワルダ』の紹介に始まり、ニーチェやヘーゲルの哲学との関連を述べた後、長編『C神父』を『エロティシズム』で論じられた思想や、未知の対象に立ち向かう作家という立場から分析します。さらに、バタイユに特有な過激な形容詞の使用から、文学は宗教に代わるべき存在であるという、バタイユの文学観にまで触れます。
 以下のリンクからダウンロードして下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。
Bataille.pdf
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posted by 高野敦志 at 03:23| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする