2017年06月25日

ひめゆりの塔と沖縄戦(2)

 スピーカーからは、大砲と銃弾の耳をつんざく音が響いてくる。その前で元ひめゆり学徒隊だったおばあさんが、当時のことを物語っていた。
 負傷兵の手当をするのが、自分たちの仕事だった。しかし、傷口からはウジが湧き、兵士は生きながらにして餌食になっていた。日本軍が壊滅状態になると、歩くことができない負傷兵は見殺しにされていった。ある者は青酸カリを含んだ水を飲まされ、ある者は銃で頭を撃ち抜かれた。洞窟に隠れた兵士の多くも、アメリカ軍によってガス弾を撃ち込まれ、ほとんどが命を奪われた。奇蹟的に生き延びたのは、わずか数名だったという。
 昼食の後、平和祈念堂を見学した。堂の中央には漆塗りの巨大な仏像が安置され、天井には星がきらめいている。周囲の壁には平和をモチーフにした絵が飾られている。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:55| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小説「漁火」(ePub)

 佐渡を旅した青年が、夜の海に浮かぶ漁火を眺めながら夢想する物語です。舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞し、「青空文庫」にも収録されています。表紙と「青空文庫」に書いたあとがきも加えました。今回はepub版(縦書き)をアップロードします。ePubは携帯端末で見るのに適しています。ダウンロードされる方は、以下のリンクをクリックなさって下さい。
isaribi.epub

 iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iTunes Music→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。
 IEでダウンロードした場合は、拡張子をzipからepubに変えて、下記のアプリでご覧下さい。

 ePubはiOSのiPadやiPhoneなどで読むのに適した形式です。iBooksやbREADER(http://breader.infocity.co.jp/)でご覧下さい。Windowsでは紀伊國屋書店のKinoppy(http://k-kinoppy.jp/for-windowsdt.html)が、最も美しくePubのファイルを表示します。Windows8用のアプリのEPUB Reader(http://www.skyfish.co.jp/epubreader.html)でも開けますが、一部のレイアウトが反映されません。

 ブラウザからePubを開く場合、Googleのchrome(https://www.google.co.jp/chrome/browser/desktop/index.html)なら、プラグインのReadium(http://readium.org/)をインストールして下さい。
 firefox(https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/)にもプラグインのEPUBReader(https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/epubreader/)があり、縦書きやルビなどにもようやく対応しました。

 なお、パソコンのiTunesで「購読」したり、iOSのアプリpodcast(https://itunes.apple.com/jp/app/podcast/id525463029?mt=8)でマイpodcastに登録すれば、確実に新しいエピソードが入手できます。


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2017年06月24日

『男はつらいよ 純情篇』(第6作)

 冒頭でテレビが「ふるさとの川 江戸川」という番組を流している。そこに映し出されたのは、柴又帝釈天の題経寺と御前様、次いで「とらや」のおいちゃん、おばちゃん、妹さくらである。望郷の念にさいなまれ、寅次郎は「とらや」に電話をかける。今までは柴又から電話をかけることが多かったが、今回は旅先の山口で、これから長崎の五島に向かうところだった。
 寅次郎は旅先で子連れの女と出会い、女のふるさと、五島の実家に向かう。父親と娘の語らいを聞くうちに、寅次郎は「帰るところがあると思うからいけない」と悟る。悟りながらも望郷の念に負けて、柴又に舞い戻る。
 その頃、「とらや」には遠縁の女夕子が間借りしていた。夕子に対する好意と、さくらの夫、博の独立問題がからまってくる。印刷工場の社長との対立も収まり、社長は工員らと博、さくらを誘って川下りを催す。「木曽の御嶽山」と謡いながら、舟下りしているのは江戸川である。
 夕子の夫が現れて、寅次郎の片思いも終わる。毎度のごとく恋破れて、また旅に出る。もう帰ってこないと思いながら、帰ってくるのは、これで最後と思いながら、制作されていった『男はつらいよ』のシリーズである。

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