2017年08月14日

豊見城の海軍司令部壕(1)

 翌日はやや雲が多かった。那覇バスターミナルから、豊見城(とみぐすく)城趾公園に出た。沖縄がまだ三国に分かれていた時代、南山王の汪応祖(おうおうそ)が、漫湖を見下ろす地に建てた城で、琉球王国を統一した中山王の尚巴志の攻撃を受けて落城した。城壁や石門も撤去されて、往時をしのぶ物はない。
 僕がここを訪れたのは、南山王の遺跡を求めたからではない。この地下に沖縄戦を指揮した海軍の司令部が置かれていたからである。前回、沖縄を訪れたとき、時間の関係で見学することができなかった。次に訪れるときには、沖縄戦の記憶をとどめる壕を、ぜひ自らの目で確かめたいと思っていたのだ。
 海軍司令部壕は城趾公園の外、坂道を上った頂にあった。コンクリートに漆喰を塗った当時のトンネルが姿を現した。その途端、そこを出入りしていた兵士たちの重苦しい気分が伝わってきて、ぞくっと背筋が寒くなった。(つづく)

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懐かしのチベット(ePub)

 チベットの自然と文化に触れた心の旅を、紀行文の形でまとめました。古代チベット王の霊廟や宮殿、ヤルツァンポ川の流れ、チベット仏教の寺院、神秘の湖、ポタラ宮とダライラマの離宮などを巡りました。付録として西安の大雁塔、楊貴妃で有名な華清池、始皇帝陵についても触れました。
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2017年08月13日

男はつらいよ 寅次郎忘れな草(第11作)

 寅次郎とさくらの父の二十七回忌の法事をやっているところに、寅次郎がひょっこり現れる。御前様が読経している最中に、つまらぬいたずらをして、とらやの人たちを爆笑させ、法事を台無しにしてしまう。ちょっと気になったのは、御前様が「般若心経」を唱えていたことだ。柴又帝釈天の題経寺は日蓮宗の寺院だから、「法華経」以外の経典を唱えることはない。玉に瑕なので、ちょっと残念な気がした。
 喧嘩して飛び出した寅次郎は、網走で売れない歌手リリーと出会う。一見あばずれといった風体の女で、旅をしながらあちこちのキャバレーで、酔っ払いを前にして歌っている。歌うことが好きで、夢を見ながら生きているが、現実にはつらいことが多い。夜汽車の窓に明かりがともっていると、そこには平凡ながらも幸せな生活があるんだとつい涙が出てしまう。フーテンの寅さんの女版みたいなリリーである。たちまち二人は意気投合してしまう。
 酪農家に住み込みで働き、堅気に生きようとした寅次郎だが、熱射病に倒れて柴又に戻る。そこにリリーが現れる。寅次郎の女性遍歴について、とらやの人たちが話していると、リリーは「初恋の相手は寅さんだ」と言い出す。とらやの人たちの温かいもてなしに、リリーは感動するのだが、根はいい女でも寅さんの女版である。つらい出来事があった夜、泥酔してとらやを訪れ大騒ぎ、なだめる寅次郎に「話を聞いてくれない」と啖呵を切って飛び出していく。寅次郎がふだんやってきたことである。
 リリーは歌手をやめて、寿司屋の女房の座に落ち着くが、本当は寅さんの方が好きだったとさくらに洩らす。寅次郎との相性が抜群なリリーは、今後も寅次郎と関わることになる。

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