2019年09月22日

宇宙人をめぐる言説

 日本人には意外だが、欧米では宇宙人が実在すると信じている人が多い。しかも、UFOに乗って地球に来訪していると信じているようだ。古代文明では神々の降臨が語られるが、神々こそは宇宙人だと考えたり、人間は宇宙人の手で、類人猿に宇宙人の遺伝子を組み込んで生まれたと主張する。
 その目的は人間を奴隷として働かすためだったという。黒死病は宇宙人がまいた細菌兵器のせいだったとか、宇宙人はさらなる遺伝子操作によって、外見は人間そっくりで、心は宇宙人の第二の人類を作り上げたとか。食人の習慣があって、人類を滅亡させるために、種々の陰謀を企てているとか。ここまで来ると、妄想は止まらない。宇宙人は水銀を利用して、重力に縛られないエネルギーを獲得しているとか、四次元を利用して、時空を瞬間に移動できるとか。
 宇宙人は地球を侵略するためではなく、人間に警告を発するために来訪しているという説もある。人間も体外離脱することで、時空を超えて宇宙人と交流できるという主張もある。ロバート・モンローの開発したヘミシンクは、脳波誘導によって、それを実現可能とするツールだとされる。
 アメリカ軍も公式にUFOの存在を認め、トランプ大統領は宇宙軍を創設した。安倍首相までが、千葉県の台風被害はどこ吹く風で、宇宙作戦隊を来年創設すると発表した。あなたはついていけますか。


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2019年09月20日

カルロス・カスタネダの『ドンファンの教え』

 カルロス・カスタネダの著作は、ヒッピーの世代のアーティストに影響を与えた。ドンファンの教えの中心は、幻覚性の植物や茸を摂取することで、現実と異なる世界に触れようとするものだからだ。例えば、ダチュラには女性の人格が付与され、修行者を試す女神のように扱われている。
 幻覚性の植物を扱うことは、法律に違反するし、人体に有害である。ダチュラはチョウセンアサガオの名で知られている。この植物を用いて、華岡青洲は麻酔薬を開発し、乳癌の手術を行ったが、実験に協力した青洲の妻は失明した。作家の中島らもも、少量摂取しただけなのに、目やにで目を開けることができなかった。中島は薬物の使用で逮捕されているし、階段から転落して亡くなっている。
 だから、第1巻に関しては、否定的な影響を与えたという気がしてならない。幻覚性の植物や茸を服用して、現実を超えた世界に触れるのは愚かだし、危険である。
 しかも、ドンファン自体が、カスタネダによる創作の疑いが強い。人類学のフィールドワークの形式を取っているが、フィクションとして鑑賞すべきだろう。第二部の「構造分析」は、第一部の「教え」を分析し、帰納的にまとめた形式を取っているが、実際には、カスタネダは「構造分析」を演繹し、想像力を展開して「教え」の部分を書き上げたのだろう。
 カスタネダの思想が刺激的であるのは、現実と異なる世界が記述されているからだが、それは夢を介して触れることも可能である。ドンファンの勧める幻覚性の植物や茸は、固定観念を崩す効果はあるとしても、失明や内臓へのダメージ、精神障害を引き起こす危険が高い。修行の方法としては、邪道と考えるべきだろう。

主要参考文献
カルロス・カスタネダ『ドンファンの教え』(真崎義博訳 太田出版) 


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2019年09月13日

「ゲートウェイ・エクスペリエンス」私見(52)

「リトリーバル」が上達すると、相手の生前の名前や、どんな最期を迎えたかなどが分かるらしい。現段階では、相手がどこの町に住んでいたか聞き出せたに過ぎないが。

 さて、いよいよ最後の「メッセージ・フロム・ビヨンド」(高次からのメッセージ)である。ここでは「エネルギー変換ボックス」「レゾナント・チューニング」「レゾナント・エナジー・バルーン」「アファメーション」などは行わず、自由なスタイルで「フォーカス27」に移行する。
 潮騒が聞こえる。砂浜を歩いている。夏の日射しを感じる。沖縄かどこかの楽園のイメージである。誘導の声が聞こえ、肉体ではなく、魂(星気体・アストラル体)の手を引かれて上昇する。「体外離脱」する感覚で、意識を拡大していくのである。
 意識は「フォーカス27」に移行する。上方から光線が下りてくる。そこで、自分の愛する人、今は亡き肉親などと交感し、メッセージのやりとりを行う。対話のような形にならなくても、何かを問いかけると、自ずと答えが返ってくる。自問自答のようでも、相手の顔を思い浮かべて問いかけてみよう。すると、どうすればいいか答えが返ってくる。
 宇宙はホログラムのようなものだから、相手は自分の一部で、自分も相手の一部である。形の上で離れているようでも、時空の存在しない次元では、本当は常にともにあるのだ。日常の意識では、離ればなれであるように感じられても。
「ウェーブZ」は死後の世界の探究であり、とりわけ「フォーカス23」はおどろおどろしい印象があるが、最後の「メッセージ・フロム・ビヨンド」は、心の安らぎを得るとともに、今は亡き人とのコミュニケーションが図れる。
 最後に、『ゴーイング・ホーム』との違いについてまとめておこう。『ゴーイング・ホーム』は死が近い難病患者に、死の受容をさせるために開発された。イメージや効果音、背景の音楽など、受け容れやすいように工夫されている。一方、『ゲートウェイ・エクスペリエンス』の「ウェーブZ」は、波の音以外はもっぱら声による誘導のみである。それ以前の『ゲートウェイ・エクスペリエンス』を習得していることが前提である。彼方の世界を積極的に探究し、生きることへの理解を深めることを目的として、プログラムが組まれているのである。


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